先日、Hさんの葬儀に参列させていただきました。Hさんは、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聴きに来てくださったり、満月写経の会に参加して下さったりしていた方です。数年前から闘病生活をなさっていたのですが、最後までけして希望を捨てず、常に前向きで、闘病の心境をブログに書かれたりしていらっしゃいました。
Hさんは禅宗のお寺の檀家さんでしたが、私にとっては宗派とは関係なく、同じ「仏教」を信じる信仰の友でした。このブログにも、何回かコメントを書いて下さり、その度に嬉しく、励まされました。Hさんの「命」への向き合い方には、いつも感銘を受けていたのです。
Hさんは、50代後半だったので、「惜しい」とか「残念」と誰もが思われることでしょうが、Hさんの人生はとても充実したもので、濃密な時間を過ごしてきた方のようにお見受けしました。
通夜の参列者は式場がいっぱいになるほどで、お仕事関係と思われる方の多くが本当に悲しそうにしていらしたのが印象的でした。
信仰の友を送るのは哀しいものですが、Hさんが残して下さったものは消えてしまうわけではありません。大切に心の中に残し、そこから育てていくものを大事にしたいと思いながら式場を後にしました。
◎今日の写真はカナダのブリティッシュコロンビア州北部で見た氷河です。