今日(5月27日)は、5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」でした。気温はすっかり夏!という感じでしたが、本堂の正面だけでなく、北側と南側の扉を開けると、心地よい風が吹き抜けていきました。30名近くの方がいらしてくださり、「終活」というものの実体や必要性などについて、御一緒に考えていただきました。
結論として、「人は生きたようにしか死ねない」という仏教の考え方からすると、葬儀の予約をしたり、納骨堂を生前購入したりする時間があったら、自分の生き方、ご縁の育て方をしっかり考えないと、本末転倒になるとお話ししました。
さて、本来の「終活」は、「いかに生きるか」という「今」の問題だと思います。信頼できる僧侶に出会い、信仰を得て、仏教徒として穏やかな利他の暮らしを始めることをぜひお勧めしたい。
寺院は善き信仰の師や友に出会える場です。仏の教えはお寺でいただき、実生活に生かしていくものだからです。
本来なら、自分の家の菩提寺と先祖代々のご縁を結び、子供の時から親しんだ僧侶から信仰の導きを得て、安心(あんじん)に満ちた暮らしをしていくというのが、菩提寺と檀家の関係なはずです。
しかし、今は、自分の菩提寺がどこにあるのか、何宗なのか、全く知らないという人も少なくありません。親の葬儀で初めて、自分と菩提寺の関係を知ったという場合も多いでしょう。
寺院と檀家の関係はこれからどう変化していくのでしょう?いわゆる檀家制度の歴史から、これからの寺院と檀家の在り方について、御一緒に考えてみたいと思います。
どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。
慈雲寺で行われる宗教行事は全て無料です。仏様への御供養や寺院の維持のため、お気持ちを御喜捨いただければ幸いです。
◎天橋立でみたシャクナゲです。私が住んでいたカナダの西海岸にも、シャクナゲがたくさん咲いていました。ちょっとホームシック。