慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は12月23日(日)10時より行います。テーマは「戒名」です。戒名の本来の意味、理想的な授かり方をご一緒に学んでみましょう。

出会いの場所が変われば気持ちも変わる?!

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 上の写真は昨日、大阪市立東洋陶磁美術館で見た、国宝の「油滴天目茶碗」です。この美術館は、前々から行ってみたかったのですが、たまたま近くで取材があり、それが予定よりかなり早く終わったので立ち寄ってみました。

 まず驚いたのは、ここは全館(数点の例外を除いて)写真撮影OK。それは、とてもありがたいのですが、スマホで写真を撮るとシャッター音が異様に大きく響いてゲッソリ・・・あ、それは今日の話題ではありません。

 この美術館の所蔵品で最も有名なのが、この「油滴天目」です。実は、この茶碗を見たのはこれで二度目。昨年10月、国立京都博物館が日本全国の美術館、博物館から集めた国宝の展覧会で出会っていました。

 このごろ、美術館や博物館に行くと、まず最初に展覧会の図録を買い、それに色々書き込みながら展示品を見ています。京都博物館の「国宝」展のように、図録がずっしり重いと持って歩くのも一苦労だし、混雑しているところで大きな図録にメモをするのは迷惑かもしれませんが・・・

  さて、その「油滴天目」ですが、「国宝」展の時の私のメモには、「息が止まるかと思うほど美しかった」と書いてあります。入館に2時間近く待ち、館内も人でごったがえしていましたが、「この茶碗に出会っただけで十分だ」と心から思ったのです。

 しかし、昨日、東洋陶磁美術館で同じ「油滴天目」を見た時は、「おお!」とは一瞬思ったものの、昨年の感動には程遠いものでした。

 なぜでしょう・・・展示の仕方、ライトの当て方、ライトの色・・・そして周辺の雰囲気などなど・・・そして何より、二度目だったこと・・・不思議ですね。鑑賞の環境としては大阪の方が人も少なく、展示品により近くでゆったり眺められたのに・・・

 出会いの場所が変われば、感想も大きく変わって当然なのでしょうか?出会ったときの私自身の精神状態、身体的な状態も変わってくるでしょうね。

 それからもう一つ・・・写真自由というのも考慮すべき点かも。写真に撮れると思うと、集中して心に残しておこうという気持ちが薄くなって、鑑賞に気合が入らない??

 ああ・・・でも、やっぱり油滴天目いいなぁ。お抹茶の緑が添えられるとどんな風に変わるのでしょう?いったいどんな人が、この茶碗でお茶を喫していたのかなぁ・・