慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

坪庭の手入れを「身施」していただきました。

f:id:jiunji:20180603005038j:plain

 今日は朝からご近所のEさんが坪庭の手入れに来て下さいました。私も一緒に庭に降りて、なまけになまけていた落ち葉の掃除や草引きをしました。Eさんは「やってね、と頼まれて来るのではないから、気楽でいい。」と優しくおっしゃって下さいました。

 自分の時間と労力を使って、他の人を手助けすることも大切な布施行の一つです。これを「身施」(しんせ)といいます。布施は自分の修行と供養の第一歩と言えるでしょう。

 布施というと金銭のことをまず思い浮かべると思いますが、そのお金を得るために人は時間を使い、労働し、つまり命の一部を供養しているのです。身施も同じですね。その方の時間、労力、つまりは命を供養しているのです。

 この布施は「喜捨」とも呼ばれます。喜びをもって捨てることができるというのが大切です。誰かに頼まれたからとか、良い人と思われたいからとか、ご近所の手前・・・ などという動機ではなく、「純な気持ちでできるだけのことをさせてもらう」という気持ちが修行につながるのです。

 布施行は、行えば行うだけ、心が穏やかになり、豊かになっていくものです。

 Eさんの身施のおかげで、坪庭は美しくなってきました。

◎今日の写真は、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の総本山光明寺の新緑のようすです。