慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今朝の占いは「独立独歩で大吉」・・・どうして占いが気になるの?

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 慈雲寺で定期購読している新聞は、最後のページにテレビの番組表と占いが掲載されています。テレビはめったにみないので、占いのページも同じなのですが、今日は偶然目に入ってきました。今日の私へのご宣託は「百星の明かりは一月の光に如ず。独立独歩して大吉」だそうです。う~~~ん

 そういえば、先日、ある方が「庵主さんは占いを信じますか?この前、すごく良く当たる占い師さんに会って・・・」と言い始めました。その方が感心している「よく当たる」という内容を聞いてみると、性格であったり、実家の家の周辺の様子を言い当てられたというのです。う~ん・・・それって、コールドリーディングと呼ばれるテクニックじゃないのかなぁ?

 少し話せば、その人の性格は見えてくるものだし、「勝気に見えるけれど、本当は繊細な性格ですね。」とか、また反対に「優しい性格のようですが、決断するときは大胆ですよね」とか、見た目と反対なことを言うと「まあ!誰も知らない私の本質を見抜いた!」と思ってしまう人も多いでしょう。これも一つの心理作戦です。

 実家の様子・・・なども、少し話しているうちに、古い日本家屋の多い地域の出身だということがわかれば「ああ・・・なんか松の木が見えますね。ちょっと変わった枝ぶりの」なんて言うと、「当たり!」の確率はかなり高い。自分の実家になくても、「ご近所にあったでしょう?」と言えば、たいてい当たります。

 

 とはいえ、私は占いを全面的に否定するつもりはありません。「独立独歩で大吉」という言葉が頭に残れば、今日は多数派の意見に流されず、自分の考えをのべようと思うし、「今日は怪我に注意」という占いが出れば、いつも以上に道路を渡る時に気を付けます。でも、その程度。占いに拘ってがんじがらめになってしまっては意味がありません。ましてや、金の壺や、魔除けの腕輪などを勧められて買ってしまうのは愚かです。

 こだわりや執着から離れようとすれば、道はおのずと見えてくるものです。

 ところで、占いの話でもなんでも、「庵主さんに聞いてみよう」、「慈雲寺の庵主さんはどう思うかなぁ?」なんて、気軽に声をかけて下さる方、大歓迎ですよ。慈雲寺にはいつでも冷たいお茶を用意しています。