慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

極楽の余り風・・・気持ち良過ぎて不眠

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 一昨日の夜から昨日にかけて、桶狭間はたっぷり雨が降りました。本当に久しぶりだったので、境内の木々が一斉に「嬉しい!」と叫んでいるような気がするほどでした。あれだけ降れば、地面の奥の方の根にもたっぷり水が行き渡ったことでしょう。

 そのせいか、昨夜はとても気持ちの良い、涼やかな風が寝室に吹き込んできました。寝室にはエアコンがないので、少し離れたところから扇風機をかけ続けます。先月からの連日の熱帯夜で、扇風機ではどうしようもないレベル。エアコンを購入する予算は無し・・・と、毎晩半べそでした。とうとう「心頭滅却すれば火もまた涼し」とはいかず、Amazonで冷風機なるものを購入しました。扇風機の一種ですが、水を入れるところがあり、風が水を通ってから吹いてくるシステム。水に氷や凍った保冷剤を入れれば、風がさらに心地よく・・・期待が大きかったせいか、思ったほどには心地良くはないのですが、扇風機よりだいぶまし。

 おかげで、泣かずに眠ることができます。

 しかし、昨夜はその冷風機を点けなくても、窓からすばらしい涼風が入ってきました!部屋の南北にある小さな窓を開けているだけなのに、なんと心地良い・・・『阿弥陀経』によれば、極楽には常に涼やかで心地良い風が吹いているそうです。まさに、そんな風!

 「極楽の余り風」という言葉を始めて聞いたのは落語かな?極楽からこぼれて来たような心地良い風という意味でしょう。昨夜の風は、正にそんな心地。

 気持ちの良いまま眠りに入れると思ったのですが・・・そうではなかった!あんまり心地良過ぎて、本を少し読んではウトウト・・・目が覚めてはまた本を読んで「気持ちいいなぁ・・・」と思いながらウトウト・・・結局、ろくに眠れませんでした。

 不思議・・・

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州北部で見た、ベア氷河です。