慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

今日は送り火の日

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 今、外出から戻ったら、墓地にどなたかお参りに見えているようです。今日は京都の大文字焼きの日。お盆の送り火です。16日には、お墓にもう一度お参りして、「急がずにゆっくり帰ってくださいね。」と祈るしきたりです。

 迎える時は、きゅうりの馬にのって「早く帰ってきて」と願い、送るときは「なすの牛にのって、ゆっくり極楽へ戻って下さい」という気持ちをこめる・・・仏教学的には、極楽へ迎え取られた人は、すべて神通力がつきますから、いつでも何処へでも思いのままに行くことができます。煙をたかなくても、ちゃんと思いのある人に寄り添ってくれるのです。しかし、お盆という慣習をきっかけにして、馬と牛のような思いをこめる・・・大切にしたい習慣だと思います。

 今年は、お盆の間に棚経や墓経を頼んでくださるお宅が増えました。「棚経を受けて下さると知らなかった。」という声もききましたので、来年は事前にもっとお知らせをしようと思っています。

 お墓やご自宅の仏壇での読経は、お盆やお彼岸などの他、祥月命日などをきっかけとして僧侶をお招きすると良いでしょう。しかし、実は「思い立った時がベスト」なのです。しばらく、仏壇前で読経してもらっていないなぁ・・・と気になったら、菩提寺にお願いしてみるのがお勧めです。

 なお、慈雲寺では、どなたの御供養でもご相談に応じさせてていただきますので、お気軽にご連絡くださいませ。

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるサーモン氷河の周辺の雪渓から流れ出た水で生まれた小さな滝です。