慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

路に挟まって進退窮まる高級車!

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 慈雲寺は名古屋市内に位置していますが、今も「信長がここを通って桶狭間を襲撃した!」なんて路が残っているのを始め、あちこちに農道がそのまま生活道路になっているような狭い路があります。

 慈雲寺の裏手の路もその一つ。特に道幅が狭く、途中に小川にかかる橋まであって、小型車でも通行は無理。本来なら、「車両通行できません」という看板を掲げるべきでしょう。でも、それは誰がやるべきことなのでしょう???町内会長さんに相談か?

 周辺の住民は、この路の狭さを良く知っているし、住民以外が通るような路でもないので、サインは不要と思われていたのかもしれません。南側も北側の入り口も、とても狭いので、車が入ろうと思うはずない・・・というような路です。

 ところが!先ほど、県警の警察官の方がいらして「車が裏手の路に挟まって動けなくなってしまい・・・」う~ん・・・慈雲寺の裏手のコンクリート土留めがほんの少し削られてしまったようです。う~ん・・・なぜこんな奥まで無理やり入ってきたのか?

 小型ですが、有名な高級外車です。三人も警察官が来ていました。別にけが人も大きな破損もないようなのに・・・

 「挟まって動けません。」って警察に電話したのかなぁ・・・運転手の人。

 仏教では、「己を知る」「足るを知る」ということを重視します。己の力量や向き不向き、努力の仕方などを自惚れも、過小評価もせずに、冷静に把握することが求められているのです。そして、「知足」つまり「これで足りる、十分だ」という見極めがきちんとできるようになることも修行の一つなのです。

 今日の運転手の人は自分の車の車幅と道幅も見極めをつけることができず、ずるずると前に進んで、進退窮まってしまったのですね。

 警察官が来てから2時間。車はまだそのままです。