慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

大難を小難に・・・・弘法大師が頑張ってくれたのかも?! (台風の被害ご報告)

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 昨日の台風21号、各地で大きな被害が出たようです。亡くなられが方もおいでのようです。明日の朝の勤行の時に御供養させていただこうと思っています。

 さて、実は慈雲寺も被害がでました。本堂の南側のガラス戸が強風で外れ、その勢いでガラスが割れてしまいました。本堂のガラス戸には雨戸が付いているのですが、何しろ100年以上前の建物なので、雨戸がスムースには動きません。だいぶ頑張ったのですが、脇壇に一番近いガラス戸だけは、とうとう諦めてしまいました。

 そして、今朝本堂を開けてみたら、ガラスが散乱していたというわけです。

 ところが、床はほとんど濡れていませんでした。名古屋周辺は、昨日昼過ぎから激しい暴風雨になりました。夜7時すぎまで、雨戸をドンドンとたたかれるような勢いでした。もし、暴風雨のピークにガラス戸が外れていたら、きっと床がびしょ濡れでしょうし、瓔珞などにも被害が出たはずです。

 しかし、倒れていたのは、私の父と、今、慈雲寺にホームステイしてくださっているNさんのお父様のお位牌だけでした。いったい、いつガラスが割れ、そのガラスを割った風は本堂に吹き込んだとたんに力を失ったのでしょうか?さらに、驚いたのは、脇壇にお祀りしてあった、弘法大師さまの手が少し濡れていたことです。雨が吹き込んだのでしょうが、それならなぜ床は濡れていなかったのでしょう?

 不思議、不思議・・・・なんだか、お大師さまが、私の父とNさんのお父様を指揮して、ガラス戸が飛ばされないように押さえてくれたのではないかと思えるほどです。

明け方近くになって、暴風雨が収まったので、三人が少し油断したところに、台風の最後の尻尾が一撃を加えてきたのではないかしら?

 ともかく、大被害になるかもしれなかったのに、ありがたいことです。まさに大難を小難に変えてくださったのですね。

 明日は街へ出て、父とNさんのお父様の好物をお供えしようと思います。弘法大師さまは何がお好きなのかしら?

◎今日の絵は、インターネットの無料画像からお借りしました。弘法大師が手足全部を使って、文字を書いているところです。昨夜は、こんな風に大活躍してくださったのかもしれません。