慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

ベトナム人の方がお参りにいらっしゃいました。

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いつもは朝の勤行を7時半に始めます。本当は、勤行が終わったときに朝日が昇るような時間にすべきだとされていますが、あまり朝早いと近隣の方々の眠りを妨げるのではと思います。先代さまは、日の出とともに勤行されていたのですが、ご近所からクレームが来たそうです。ま、7時半ぐらいが、いろいろな面で(私の睡眠も含め)良いペースになっています。
 土日は7時半から「英会話早起き会」をしていますので、勤行はそれが終わってからということになります。
 今朝は、ゆっくり朝ごはんをいただいてから、のんびり勤行を始めようと本堂に行くと、小さな赤ちゃんを抱いた若い男性が本堂に入ってきました。どうやら外国の方のようです。
 「どうごごゆっくり」と声をかけたのですが、日本語はまだあまり得意ではない様子です。赤ちゃんが少しぐずり始めたのですが、木魚の音が始まると、ぴったり泣き止みました。この木魚の音は、どうやら子供の耳に心地良いようで、お葬式などの時も、ほとんどの幼児は泣いたりしません。
 勤行が終わって、少しお話したのですが、どうやらベトナムから来たかたのようで、自分も「南無阿弥陀仏」と称えるというのです。ベトナムの仏教は浄土教の要素と禅がまじりあったような独特の大乗仏教のようです。そのベトナム人の人は、漢字も読めると言っていましたから、中国系の人なのかもしれませんね。
 彼は、子供をあやしながら、しばらく本堂に座っていました。
 儀式のやり方や仏像の姿などは、ベトナムとはだいぶ違うでしょうが、「お寺にお参りしたい。仏様に祈りたい。」という気持ちのある方が、気軽に慈雲寺に来て下さればうれしいですね。
◎今日の写真はインターネットの無料画像からお借りした、ベトナムの仏教寺院です。