慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今日は弘法大師のお言葉を読みながらのんびり・・・

f:id:jiunji:20190105221743j:plain

 今日は静かな一日でした。朝のお勤めをして、その後は一日、先日買ってきた本をパラパラめくりながらノンビリと過ごしました。

 その本の中に弘法大師のお言葉を集めたものがありました。パラパラと読む・・・とかノンビリと読む・・・なんて御大師さまに失礼に違いありませんが、集められて言葉の多くは弘法大師の広く、深い心を現しているものばかりなので、自然にくつろいでしまったという感じです。

 例えば、

凡そ詩は発首誠に難く、落句易からず  (文鏡秘密府論より)

 

 上の言葉を川辺秀美さんは「文章は最初の一言が本当に難しい。また、結びの一言も悩ましい。」と現代語訳しておられます。

 御大師さまは「詩」という言葉を使っておられるので、それを一般的な「文章」と解釈することが最適かどうかは少し疑問ですが・・・御大師さまの私と同じようなことで悩んでおいでだったのかと思うと、何だか少しホッとする感じです。まあ、同じ文章といってもレベルが比較にならないですから、「同じような悩み」なんて言えるわけではないですが・・・やっぱりちょっとだけ御大師さまに近づいたような気持ち。

 う~ん・・・図々しすぎるかなぁ。

 

◎今日の写真は明日香の博物館で見た7世紀の仏像です。とても可愛らしいお顔ですね。