慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

「しがみつくより、手放す方が大きな力が必要だ。」J.C ワッツ

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 今日のタイトルに掲げた言葉は、J.C.ワッツというアメリカの国会議員の言葉です。どこか仏教的な香りを感じさせますね。

 私たちは、生きることの苦しみの原因が自らの煩悩であると教えられても、なかなかそれから離れることはできません。何かに必死にしがみついている力より、手放す方が難しいのです。

 「終活」という言葉をよく目にするようになりました。私たちがこの世にしがみつこうとしていくら必死になっても、私たちは老い、病にたおれ、やがて死んで行きます。命の終わり、人生の晩年、そして死後のために準備を整えたいという気持ちは、容易に理解できます。しかし、終活とはいったい何なのでしょう?安い葬儀場の手配をすることとか、税金のことを考えて生前贈与を塩梅するとか、自分の持っている物を整理するというだけではないはずです。

 80歳という、当時のインドとしては異例と言って良いほどの高齢だったお釈迦様は、いったいどんな「終活」をしていたのでしょうか?来月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、このお釈迦様の終活についてご一緒に学びましょう。

 3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、3月17日(日)の10時より行います。

 お釈迦様は旧暦の2月15日に涅槃に入られたと言われています。太陰暦では、今年は21日の春分の日が旧暦の2月15日にあたります。お釈迦様の涅槃会をご一緒に偲びましょう。

 「講座」という名前はついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけます。

 慈雲寺はみんなのお寺です。宗派や菩提寺に関係なく、どなたでも歓迎いたします。

◎今日の写真は、阿弥陀様が私たちの臨終の時に、極楽へ迎え取って下さるために来迎なさっている様子を描いた絵の下の部分です。蓮台をささげて跪いているのが観音菩薩です。蓮台には極楽へ向かい取られる人を乗せていきます。