慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

人と人の縁を結ぶ才能

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 取材で大阪に行っていました。今回は10年以上前にバリ島の取材でご一緒したSさんが教えて下さった神社に伺いました。大阪取材の成果は、二か月後の雑誌に掲載されることになっています。どうぞお楽しみに。

 このSさんは、とても不思議な方です。お知り合いがたくさんいて、とても良いご縁を育んでいらっしゃいます。この「縁福」をどんどん広げる力もある方で、今回もたくさんの方々に引き合わせて下さいました。どの方も、仕事を一生懸命になさっている様子がうかがえ、考え深く、そしてユーモアのある人たちでした。たくさん笑って、たくさん考えさせられた一日でした。

 こんな風に人と人との縁を結ぶのは一つの才能でしょう。その才能に基本になっているのは観察力だと思います。

 僧侶にも、この観察力、考察力が大切です。人と出会い、人とお話し、心のうちを聞かせていただくのも僧侶の大事な役割ですから。

 お寺が、人と人との穏やかで優しい縁の輪を広げる場になって欲しいと思っています。慈雲寺で出会った人たちが自然に仲良くなって、「お寺に行けば、誰かがいて、一緒に笑える。」と思って下さるようになれば大成功でしょう。

 私はまずはおいしいお茶とお菓子を用意して、心地よい場を作ることから始めようと思います。

◎今日の写真は雪舟の描いた天橋立の一部です。