慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

茶道具をいただいて

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 上の写真は、大阪市立陶磁器博物館で見た茶碗です。南宋で作られ、加賀前田家に伝えられた木葉天目茶碗です。800年前に木から落ちた一枚の葉が茶碗に焼き付けられ、いったいどんな人たちの目を楽しませてきたのでしょう?

 今日は、ある方から「もうお茶会をするようなことはないだろうから・・・」と、たくさんのお茶道具をご寄進いただきました。その方がお稽古用に使っていたものだそうで、「愛着はあるけれど、気軽に使ってもらえるものだから。」という言葉と一緒に、笑顔で手渡して下さいました。

 長年のお稽古に使っていたものなら、例え希少なものでなくても、手放すのは辛いことでしょう。その気持ちもしっかり受け止めて、できるだけ有効に使っていきたいと思っています。

 慈雲寺には炉が切ってある部屋が二つあります。しかし、長年にわたって茶室としては使われておらず、私がここに赴任してきたときには、ボロボロの倉庫という感じになっていました。

 できれば、このお茶室をリノベーションして、「寺カフェ」を開けないかと夢見ています。先日も、福祉関係で働く方から、「認知症カフェを開きたいのだけれど、場所の確保が難しい。」とお聞きしたので、「ぜひ慈雲寺を使ってください!」とお話していたところです。

 慈雲寺に行けば、いつでも誰かがいて、お抹茶やコーヒーを楽しみ、おしゃべりができる・・・時々法話も聞ける・・・なんて場所として知られるようになりたいものです。