慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

盆供養を終えて

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 桶狭間周辺は、まだ旧暦でお盆の行事をする家が多いので、八月は僧侶たちは大忙しです。慈雲寺は特殊なお寺で、古い意味での檀家が無いので、八月でも棚経にあちこちへお参りに行くということはありません。

 しかし、ご近所のお寺のお施餓鬼に役僧として呼んでいただくこともあったり、旦那寺とのご縁が薄くなっている方が「せめてお盆の時ぐらい、お坊さんにお経を読んでもらいたい。」と慈雲寺に声をかけて下さるかたが少しずつ増えていたりして、けっこう忙しくしています。

 棚経に呼んでいただいて、分厚い過去帳を読み上げたり、真新しいお位牌に向かって読経したり、それぞれの家の「思い」を感じながら供養をさせていただきます。

 私の知人の僧侶のように、朝5時半から夜の8時過ぎまで走り回る・・・というのではなく、一軒一軒のお宅で、少しお話をする余裕があるのは嬉しいことです。

 8月は原爆記念日終戦記念日などなど、僧侶として考えたり、信仰上の覚悟を新たにしたりすべきことがたくさんあります。それなのに、新聞をゆっくり読む余裕もなく、部屋に雑誌や新聞が山積みになっています。修行の深まっている僧侶なら、こういう時に平常心を忘れず、涼やかに過ごしていけるのでしょうか?

 暑さに負けて、おろおろしている自分が情けないです。

◎今日の写真は奥丹沢にある洒水の滝です。通り道に立ち寄ったのですが、思いもかけず、美しい姿にビックリしました。