お盆の行事が一段落して、今日は仏花の手入れとメダカのお世話以外には、ボンヤリと過ごしていました。
阿弥陀様や弘法様、お地蔵様にお供えする花は、夏の間はすぐに元気がなくなってしまいます。こまめに水を入れ替えてあげれば、もう一日か二日は持っただろうと思うと、あわただしさにかまけて命を粗末にしてしまったと申し訳ない気持ちになりました。
しかし、どんなに手を尽くしても、花はやがて枯れてしまいます。私たちも、「日向に置かれた切り花」のように危うい命にかわりはありませんね。
今日、ボンヤリとテレビのドラマを見ていたら、「統計的には人間は一日に少なくとも6回は命の危険にさらされている」という台詞が出てきました。道路を渡る、車の事故、落下物、地震、火山の爆発、心筋梗塞・・・そしてお風呂場で転倒する・・・などなど、「今日も一日無事で過ごせた」と思っていても、実は私たちは「危機をからくも避けられた」という状況に過ぎないというのです。
う~ん・・・確かにそうかもしれませんね。でも、危険だからと言って家に閉じこもっているわけにもいかないし、人々の大半は家の中で命を落とすのだし・・・
今月の下旬に僧侶を志す人への講習会の講師をすることになりました。私のようなぐうたら僧侶に何が教えられるのか大いに疑問ではありますが、「生きる」と「死」について仏教はどう考えているのか、人々の死への恐怖、生きることの哀しさにどう向き合っているのか、そして危ういからこそ、美しく、喜びも多い人生について、仏教はどう考えるのか、学生と共に学んでみようと思っています。
◎今日の写真は神奈川県の奥丹沢の渓流です。