慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

葬儀の意義について改めて考える&尼僧と学ぶやさしい仏教講座のお知らせ

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 今週は東京へ行き、エンディング産業展のセミナーを受講してきました。この催しは、霊柩車からペット用の骨壺まで、葬儀に関連したさまざまな業者が参加する見本市です。

 二万人以上の人がやってくるそうで、僧侶らしい坊主頭の人もチラホラ。興味深いセミナーもたくさんあるので、日本へ戻ってから毎年参加しています。

 今回は、「宗教者の考えるこれからの葬送文化」というタイトルのパネルディスカッションがとても興味深かったです。

 パネリストは福音ルーテル教会の牧師、東本願寺の僧侶、そしてなんと幸福の科学の人も招かれていました。人選も面白かったし、幸福の科学の本はざっと目を通したことはありますが、実際の信者の話を聞くのは初めてだったので興味津々・・・

 まず、残念だったのは僧侶の参加が思ったより少なったこと、そして各宗教の人にファシリテーター真宗の僧侶)が「葬儀の意味や意義」を尋ねた時、僧侶の立場の人がなんとも情けない答えだったことです。

 ルーテル教会の牧師さんは「葬儀は礼拝。神に祈り、神の祝福を受ける場」と明確に位置付け、その説明もすっきり。さすがに、毎週礼拝のたびにお説教をする宗教家は違うなと思いました。ま、出てきた関野牧師はどうやらルーテル教会の若きエースのようでしたが・・・

 そして幸福の科学の人の説明は、なんとなく「浅いな」という印象だったし、妙にきらびやかの数珠(?)や。いろいろ折衷してデザインされた衣が気になってしまったのですが、「葬儀は魂と肉体を結ぶものを断ち、来世に旅立たせるために必要なもの」という、葬儀の信仰の中での位置づけな明確。

 しかし、本願寺の僧侶は「なぜ葬儀をするのか、なぜ葬儀が必要なのか」ということ明確な答えが出せずグダグダ・・・・

 では、私は「なぜ葬儀をするのか?」ということについて、明確にお話できるのか?と自分に問いかけてみると、なかなかうまくいきません。

 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8月25日(日)10時より行います。今回のテーマは、みなさんからご質問をしばしばいただく「戒名」についてです。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

 戒名は仏弟子になった時に授けられる名前ですから、本来は生きている間に受けるべきものです。しかし、今は多くの人が葬儀の時に導師から授けられます。ですから、葬儀の意義と戒名は密接に結びついていると言って良いでしょう。

 今改めて、「葬儀とは何か?」、「葬儀に戒名(法名)は必要か?」と、自らに問いかけながら、日曜日の準備をしています。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。
 ★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分に鳴子北駅からバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約50分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発と10時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。

◎今日の写真は奥丹沢の渓流です。