禅宗などのお寺へ行くと、山門の前に「不許葷酒入山門」と刻まれた大きな石碑が建てられていることが良くあります。
僧侶の修行の妨げになるような酒や、香りが強く、精力が付くような食べ物(大蒜のことかしらん?)は、境内に入ることを許さないという意味です。
慈雲寺には、そんな石碑はないですが、私はお酒はほとんど飲めないし、香辛料も苦手、ニラやニンニクも好んで食べるわけではないので大丈夫!と、思っていたのですが・・・・先月の暑さや、加齢によって舌の感覚が鈍くなったせいか、どうも不思議なことが起こっています。
先日、朝食にスクランブルドエッグを作って、野菜ジュースを出そうと冷蔵庫を開けたら、数か月前に友人が置いて行ったタバスコが目に入りました。
友人は激辛大好きで、レッドペッパーやタバスコは料理の必需品。「うちには香辛料はないよ。」と事前に知らせたら、タバスコやニンニク持参で遊びに来たのです。
友人が置いていったタバスコは以来、冷蔵庫の片隅で無視されてきたというわけですが、なんと8月末の朝から猛暑の日・・・卵にタバスコをかけてみたい!という不思議な衝動。これがなかなか美味でした。自分でビックリ!
このままでいくと、体質的にお酒は入ってこないでしょうが、「葷」は慈雲寺の山門内に入ってくるかもしれません。
う~~ん・・・困ったことなのか、それとも新しい世界が開けるのか??
香辛料が苦手で、東南アジアへの取材の仕事は断り続けていた私に、新しいフィールドが開けて来るということかも???
これが、加齢による舌の感覚の劣化のせいだったら、素直に受け止めた方が良いかもしれませんね。
さあ、明日の朝の卵料理は何にしましょうか?
◎今日の写真は大阪市立陶磁器博物館で見たヨーロッパの磁器です。