慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

不許葷酒入山・・・慈雲寺は大丈夫?

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 禅宗などのお寺へ行くと、山門の前に「不許葷酒入山門」と刻まれた大きな石碑が建てられていることが良くあります。

 僧侶の修行の妨げになるような酒や、香りが強く、精力が付くような食べ物(大蒜のことかしらん?)は、境内に入ることを許さないという意味です。

 慈雲寺には、そんな石碑はないですが、私はお酒はほとんど飲めないし、香辛料も苦手、ニラやニンニクも好んで食べるわけではないので大丈夫!と、思っていたのですが・・・・先月の暑さや、加齢によって舌の感覚が鈍くなったせいか、どうも不思議なことが起こっています。

 先日、朝食にスクランブルドエッグを作って、野菜ジュースを出そうと冷蔵庫を開けたら、数か月前に友人が置いて行ったタバスコが目に入りました。

 友人は激辛大好きで、レッドペッパーやタバスコは料理の必需品。「うちには香辛料はないよ。」と事前に知らせたら、タバスコやニンニク持参で遊びに来たのです。

 友人が置いていったタバスコは以来、冷蔵庫の片隅で無視されてきたというわけですが、なんと8月末の朝から猛暑の日・・・卵にタバスコをかけてみたい!という不思議な衝動。これがなかなか美味でした。自分でビックリ!

 このままでいくと、体質的にお酒は入ってこないでしょうが、「葷」は慈雲寺の山門内に入ってくるかもしれません。

 う~~ん・・・困ったことなのか、それとも新しい世界が開けるのか??

 香辛料が苦手で、東南アジアへの取材の仕事は断り続けていた私に、新しいフィールドが開けて来るということかも???

 これが、加齢による舌の感覚の劣化のせいだったら、素直に受け止めた方が良いかもしれませんね。

 さあ、明日の朝の卵料理は何にしましょうか?

◎今日の写真は大阪市立陶磁器博物館で見たヨーロッパの磁器です。