慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

閣僚に統一教会関係者多すぎ!?

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 「名古屋一ひまな寺、慈雲寺」も、このところ少々忙しくて、ゆっくり新聞を読んでいる時間がありません。普段はネットのニュースは簡潔すぎて、あまり見ないのですが、先日ネットのニュース速報を見ていて、こんな記事が目につきました。

 閣僚が、どのような宗教団体と関係しているかをリストにしたものです。ほぼ全員が「日本会議」と関係しているというのは、まあ、そういうものかと思ったのですが、気になったのは「統一教会」との関係です。

 この短い記事では、それぞれの閣僚がどれほど深くかかわっているかは分からないし、閣僚本人がどれほど統一教会の思想に共鳴しているか、影響を受けているかもわかりません。しかし、統一教会の活動の歴史を見たり、その一方的な主張を見ていると、どのような程度であれ、この宗教団体とかかわること自体が問題だと思います。

 実は、私は一度だけ政治家と統一教会の関係を目の前で見たことがあります。もう40年ほど前のことですが、私がアルバイトをしていた医師が自民党から都議会選に出馬することになりました。私もそのまま選挙の手伝いをすることになったのですが(これも選挙違反??)、選挙の手伝いに妙に熱心な10名ほどの若い人たちがいました。まさに寝食を忘れて・・・というような熱意ぶり。あるとき、その10人が輪になって祈っているところを見てしまいました。

 その人たちは統一教会のメンバーで、教会から派遣されていたのでしょう。

 選挙の時に資金的な援助ばかりでなく、こうした人的な援助は候補者にとってありがたいものでしょう。このような形で関係が深まっていくのかなぁ・・・と思ったものです。

 あれから長い時間がたち、統一教会は政治家に対してどれほどの影響力を持っているのでしょうか。

 公明党が政権の一翼を担っている以上、「政教分離」の原則はすでに崩壊しています。票田として宗教団体と関係を持ちたいという政治家がいても不思議ではないでしょう。しかし、統一教会は票田としては大きくはないのに、いったい政治家は何を求めてこのカルトと関係を深めているのか知りたいところです。

◎今日の写真も京都の永観堂で見た天人です。