慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「ミニ版」は日本の文化?-四国八十八カ所巡礼のお砂踏みー

f:id:jiunji:20191220092406g:plain

 日本で巡礼といえば四国八十八カ所が代表的でしょう。興味深いのは、日本のあちこちに、そのミニ版があることです。慈雲寺は名古屋の南端、知多半島の付け根に位置していますが、この半島内にも四国のミニ版が点在しています。おもしろいのは、同地域に別のルートもあって「直伝弘法」なんて、いかにも権威がありそうなネーミングになっています。誰が考えたのかなぁ?

 浄土系のお寺もあやかりたい(?)のか、法然上人ゆかりの霊場巡りを設定しています。知多半島は広さも、交通の便も、ちょうどよい不便さがありがたい感じなのでしょうか?私はどんなきっかけでも、お寺にお参りに来ていただくのは、良いご縁だと思っていますから、このような文化のある土地に住めて嬉しく思っています。

 このミニ版の極致が「お砂踏み」でしょう。四国の霊場から集めた砂を踏んで、巡礼を体験。四国を歩いたのと同じ功徳がある!とのことです。

 同じ功徳・・・の功徳がどのようなものかは人それぞれでしょうが、気軽にお大師様とご縁が結べるという意味では、この極ミニ版の巡礼は意義があると思っています。

 慈雲寺でも、このお砂踏みを体験していただけます。

12月21日の終い弘法の日は、終日、本堂でお砂踏みをしていただけます。どなたでも、お気軽にご参詣ください。

 なお、10時からは、短い法要とお大師さまの御生涯をテーマにしたお話をさせていただきます。こちらも、どなたでも歓迎いたします。

★翌日の日曜日は10時より、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行います。こちらのテーマは「仏教やお寺のしきたりの基礎」です。どうぞ、お気軽にご参加下さい。