慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

本日も大失敗・・・『四誓偈』

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 このところ、ただですら注意散漫な私が、さらにボーとしていることが多くなりました。頓珍漢なことを言って失敗することもしばしば。少しガゼインペプチドでも飲んで、脳を活性化する必要がありそうです。

 で、本日も大失敗。浄土系の僧侶としては恥ずかしくて、当分、自分を幽閉して反省したくなるほどです。

 

 慈雲寺では、毎月、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を開いています。「講座」という名前はついていますが、誰でも気軽に参加していただける内容で、仏教の基礎的な知識や仏教的なものの見方、考え方を題材にお話ししています。

 その時に、お話が始まる前に『四誓偈』を参加者の皆さんと一緒に読誦しています。

今日は、その仏教講座の日だったのですが、講座が終わって皆さんとお茶を飲んでお話をしていたとき、「四誓偈って誰が説いた偈ですか?」と質問された方がいました。

 私はその時、他の方と話しをしていたせいか、ちゃんと質問を聞いていなかったようで、「あ、それは善導大師がお経の内容を解説したものです」と答えてしまいました。

 もちろん、大間違い!どうやら、私の脳内では『観経疏』と混同していたようです。

 『四誓偈』は『無量寿経』の一節です。法蔵菩薩がすべての生きとし生けるものを救おうと修行に入られたとき、師の世自在王仏の前で四十八の誓願を立てます。その後に、それらの誓願を立てた目的や要点を繰り返して述べた部分が『四誓偈』と呼ばれているのです。

 慈雲寺が属する浄土宗西山派西山浄土宗)でも、知恩院を本山とする浄土宗鎮西派でも、毎日の勤行の時に読誦する、最も基本的なお経です。

 

 間違いにもほどがある・・・・しばらくは『四誓偈』の写経でもして、反省します。