慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

年末年始の慈雲寺行事のお知らせ

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 12月に入りました。師走・・・・普段は静かに暮らす僧侶も小走りになる月ということでしょうか?全く忙しい要素の無い慈雲寺でも、なんだか気持ちだけはせわしなくなっています。まぁ、何もかも泥縄でごまかさず、コツコツ計画的に進めれば良いのでしょうが・・・

 

 さて、年末年始、慈雲寺も行事がたくさんあります。どうぞ、これを機会にお寺とご縁を結んで下さい。

 

1)12月8日10時より 成道会

 この日は、お釈迦様がお悟りを開かれた日です。仏教徒にとっては、一年で一番ありがたく、嬉しい日のはずですが、お釈迦様がお生まれになった花祭りよりも知られていないような気がします。

 神が一人子をこの世に遣わしたことを重視するキリスト教なら、イエスさまの誕生を祝うクリスマスを喜ぶのは当然だと思いますが、仏教では生まれただけでは仕方がありません。お釈迦様も何度も輪廻なさっていたはずです。しかし、2500年前の12月8日、お釈迦様はついに輪廻の苦しみから抜け出し、真理の世界を開かれ、しかも、その悟りを自分だけもものとせず、私たち末法の凡夫のことまで思いやって教えを説いてくださったのです。

 短い法要とお釈迦様の御生涯についてのお話をいたします。ご一緒にこの良き日を喜びましょう。

 

2)終い弘法は今年は行いません。

毎年、年末の21日の弘法大師の御縁日の日は四国八十八カ所のお砂踏みなどをしていただいていたのですが、今年は法務の都合で取りやめとさせていただきます。申し訳ありません。しかし、本堂は開けておきますので、どうぞご自由にお大師様にお参りして下さい。

 なお、1月21日の初弘法の日はお砂踏みをいたします。

 

3)12月27日10時より 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」

 身近な話題を取り上げて、仏教の基本的なものの見かた、考え方を学ぶ講座です。「講座」という名前はついていますが、どなたでもお気軽に参加いただけるお話を心がけています。

 12月のテーマは「お寺の本堂には何がある?」です。宗派によって違いはあると思いますが、浄土系のお寺の中に祀られている仏像、高僧像、さまざまな仏具や飾りについて、改めて観察してみましょう。

 

4)12月29日夜7時半より 「満月写経の会」

 慈雲寺では毎月の満月の夜に、お月見を兼ねた写経の会を行っています。7時半から『般若心経』をご一緒に読誦し、その内容についても少しずつ学んでいきます。用具は全て用意してありますので、どなたでもお気軽にご参加下さい。

 

5)12月31日夜11時半より 年越し・修正会

 人出の多い神社やお寺で初詣も良いですが、今年は慈雲寺で静かに年越しをなさいませんか?修正会は、一年の最初、年明けすぐの深夜の行われる法要です。今年の煩悩をいったん手放し、新たな年を静かに迎えましょう。

 

6)新年の『当麻曼荼羅』御開帳

 お正月の三が日、『観無量寿経』に説かれた極楽の姿を描いた『当麻曼荼羅』の御開帳をいたします。ぜひ、年頭にあたって阿弥陀様のと新たなご縁を結んで下さい。朝から夕方まで、いつでもご自由にお参り下さい。