慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

ミャンマーの尼僧たちは今?

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インターネットからお借りした、ミャンマーの僧侶の写真です

 

 連日のミャンマーの報道を深い哀しみと憂慮の気持ちで見ています。テレビのニュースなどで、抗議行動の状況が映ると、そこに僧侶の姿が時々見えています。

 ミャンマーは九割以上の国民が真摯な仏教徒だと聞いています。日常生活の中に深く僧侶がかかわっており、教育や福祉に果たす役割も大きいそうです。

 ミャンマー上座部仏教の国ですから、僧侶はひたすら悟りを開くことを目指して修行を続けているはずで、俗世のこと、とりわけ政治と係わることは修行の大きな妨げになるのでは?と思っていたのですが、どうやらミャンマーでは僧侶も政治に深く係わっているようです。

 今回の抗議行動でも、仏教界の中では軍事政権を支持する僧侶もいるとのことで、なかなか状況がクリアに見えてきません。

 BBCのニュースがこのことを取り上げています。ミャンマー抗議行動と弾圧、仏教界も意見分かれる - BBCニュース

 日本の仏教界では、まだ正式に意見を表明している宗派は少ないようですが、同じ仏教国の僧侶として、考えるべきことはたくさんあると思います。

 

 そこで気になるのは、ミャンマーの尼僧たちのことです。ミャンマーでは、女性は正式な出家者とは認められず、尼僧は「剃髪した女性在家修行者」というとらえられかたをしているそうです。このことについて詳しく書かれた資料がなかなか見つからず、困っているところなのですが・・・・以前読んだ記事の中で、「なぜ尼僧になりたいと思ったのか?」と聞かれた尼僧が、「(尼僧は)幸せそうだったから」と答えていたのが、強く印象に残っています。

 「慈雲寺の庵主さんは幸せそうだ・・・出家して尼さんになりたい・・・」という方が現れたら本当に嬉しいですよね。

 

 

 あのミャンマーの尼僧たちは、今、どのように考え、行動しているのでしょうか?尼僧寺院に直接支援する方法がないか、思案しています。