慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

お坊さんの会議は「友引」の日がベスト!?

「大安」とか「友引」といった、いわゆる暦注は鎌倉時代に中国から日本に紹介されたとされという説もありますが、一般に広まったのは明治に入ってからのことで、決して伝統的な慣習ではありません。また、その起源やその根拠ははっきりせず、宗教的な意味あ…

諸行無常 ........暴風雨もやがて止むし、人気絶頂のタレントもやがて消えていく

先日、アイドルグループの「嵐」が休止を発表したとたん、NHKまでトップニュースに取り上げていたのには驚きました。ロシアとの領土交渉や韓国とのレーダーの問題など、「嵐」より重要なニュースは山ほどあったと思うのですが・・・ 仏教は全てのものは必ず…

梅の開花は盆梅から

仏に花を供えるのも僧侶の大切な役目です。何かにつけて十分に役割を果たせない私ですが、花供養をさせて貰えるのは嬉しい。まぁ、もう少し頻繁に色々なお花を贖えるだけの余裕があるといいなぁ・・・とは、思ってしまうのですが。 花の中でも、とりわけ好き…

「僧侶はすべからく貧しくあるべし」??!!

今日、仏教関係の雑誌のページをパラパラとめくっていたら、ある禅宗の僧侶の書いたエッセイが目に入ってきました。その僧侶は、自分の尊敬する高僧から「僧侶はすべからく貧しくあるべし」と言われて感銘を受けたと綴っています。 は???そのエッセイを読…

雪舟と狩野元信にかこまれて、至福の夕べ Part2

(狩野元信『浄瓶踢倒図』龍安寺所蔵) 先々週、京都の本山で開かれた教学講習会に出席した帰り、京都博物館で誰もいない展示室で雪舟と出会うという至福の時を過ごした時のことを書きました。 実は、その同じ展示室には、狩野元信の『浄瓶踢倒図』 も展示さ…

二月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、"悟り”についてご一緒に考えてみましょう。

仏教が目指すものとは何でしょう? 仏教の入門書を読むと、仏教の目的とは、「苦からの解脱と悟りの智慧の獲得」と説明されていることが多いようです。 お釈迦様は苦行を捨て、静かに瞑想の入ることによって悟りを開かれたと言われています。そして、私たち…

慈雲寺の若々しい弘法大師と一緒に一日八十八ヶ所巡礼

21日は弘法大師の御縁日です。慈雲寺では、1月21日に初弘法の行事を行っています。 10時から短い法要と弘法大師のお言葉をご一緒に学んでみましょう。 また、朝から夕方まで、本堂に四国八十八ヶ所の札所から集めたお砂でお砂踏みもしていただけます…

次の日曜日(1月20日)はお墓について考えてみませんか?

「終活」という言葉は週刊朝日が作った造語だそうですが、最近、ますます頻繁に聞くようになりました。多くの場合は、墓地や納骨堂の宣伝や葬儀会館の広告です。 そのような「終活ビジネス」に踊らされることなく、葬儀やお墓のことを考えてみるのは良いこと…

阪神淡路大震災の犠牲者を悼む

今日は阪神淡路大震災から24年目の日です。新聞の一面は稀勢の里の引退の記事が中心で、震災の記事はとても小さな扱いでした。 上の写真はネットの無料画像からお借りした阪神淡路大震災当時の写真です。私はその日、たまたま日本にいたのですが、芦屋に住…

1月21日は、初弘法の一日八十八か所巡礼と満月写経の日です。

慈雲寺では年に三回、一日で四国八十八か所の巡礼をしたのと同じ功徳があると言われているお砂踏みをしています。 第一回目は1月21日です。10時から、短い法要と弘法大師さまのお言葉を題材にしたお話をさせていただきますが、お砂踏みは朝から夕方まで…

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと、慈雲寺へのアクセスのご案内

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、1月20日(日)10時より行います。お墓についてご一緒に考えてみたいと思います。 先日、新聞に「子供たちにお墓のことで苦労させたくない。」というのをキャッチフレーズにした納骨堂の宣伝チラシが入っていま…

雪舟と狩野元信にかこまれて、至福の夕べ Part1

昨日は、慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山光明寺で勉強会があったので、長岡京まででかけました。勉強会は五時前には終わったので、京都博物館へでかけることにしました。 このごろ、金曜や土曜に開館時間を延長する博物館や美術館があるの…

麗珠院薔薇清薫大姉 (兼高かおるさん)を偲ぶ

「れいしゅいんそうびせいくんたいし」は、今朝、訃報がメディアで報じられた兼高かおるさんの戒名です。本名のローズからとられたと思われる「薔薇」という文字の入った美しい戒名ですね。 兼高さんは、非常に多くの人々に深い影響を与えた方ですが、私もそ…

本当はイスラム教より多い、仏教の礼拝

お寺では、夜明け前から朝の勤行を始め、日が昇るころ終了というのが日課です・・・と言いたいところですが、先代様のころに早朝の読経はご近所からクレームが出たらしく、私は原則7時半からお勤めを始めます。 イスラム教国に行くと早朝やお昼ごろ、モスク…

瀬戸内寂聴上人の出家の動機

上の写真は、インターネットで見つけた瀬戸内寂聴上人の得度式の様子です。 先日、ブックオフのセールで大量に購入した本の中にNHKの取材班が制作した『ブッダ大いなる旅路』がありました。この本はNHKのドキュメンタリー番組の副産物のような本で、上質の写…

好きな家事・・・障子の補修

「家事で好きなことを挙げる」という質問がネットに出ていたのを偶然目にしました。家事は「やるべきこと」であって好きとか嫌いとかいう問題ではないと思うのですが・・・でも改めて考えてみると、私は食器洗いは大好きだけど(洗っている間、無念無想とい…

今日は弘法大師のお言葉を読みながらのんびり・・・

今日は静かな一日でした。朝のお勤めをして、その後は一日、先日買ってきた本をパラパラめくりながらノンビリと過ごしました。 その本の中に弘法大師のお言葉を集めたものがありました。パラパラと読む・・・とかノンビリと読む・・・なんて御大師さまに失礼…

初買い物は古本いっぱい!

今日は所用があって初外出。用事は5分で終わったのですが、そのまま街中へ出てみました・・・と、言っても、私は名古屋にいる時はほぼ引きこもり状態。赴任してから5年目に入ろうとしているのに、名古屋のことはほとんど知りません。 お寺の近くの停留所か…

今日の法然房源空上人(法然上人)のお言葉 Part1

今年は、このブログで法然房源空上人(法然上人)や、その高弟で法然上人の最も円熟した思想を直接受け継いでいる善慧房証空上人(西山上人)のお言葉をたくさんご紹介していこうと思っています。 法然上人の残されたお言葉や著作の中で、私が何度も繰り返し…

イノシシの可愛らしい根付、占い付きです。&私の今年の運勢は??

「おみくじはありませんか?」という質問をおととしぐらいからしばしば受けるようになりました。特にお正月の間に、そのようなお声がけをたくさんいただきます。そこで、去年から干支の可愛らしい根付に占い(というより生活のアドバイスのようなもの)がつ…

明けましておめでとうございます。

今、修正会を終えて庫裏に戻ってきました。今年は8名の方がおいで下さって、静かに行く年の懺悔をし、新年に「仏教徒として五戒をまもり、利他に生きる」という誓いを新たにすることができました。 法要の後、暖房も十分でない本堂の片隅で、ご一緒にお茶を…