慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「不要不急」を考える part2

不要不急の外出を控えるように呼び掛ける声が高まっています。新型コロナウイルスの状況を考えれば当然のことでしょう。 外出をひかえ、じっくりと自分にとって不要なもの、不急な行動とは何かを考えてみましょう。 私はこの数十年間、旅行ライターで糊口を…

「不要不急」を考える part1

東京都知事の「不要不急の外出を控えるように」という都民への要請をニュースで見てから、自分の「不要不急」について考えていました。 私は喘息持ち、花粉症などなど、肺はもともと頑強とは言えないし、老人ですし・・・今回の新型コロナウイルスのためだけ…

私たち誰でも「死がすぐ近くにあるワニ」

新型コロナウイルスの状況の激変が続き、すっかり話題から遠ざかってしまった「100日後に死ぬワニ」。私は、話題になり始めたころから興味深く見守っていました。このことが話題になれば、誰にとっても死は必ずやってくるもので、多くの場合、理不尽な状況で…

お彼岸中は六波羅蜜を心がけてみましょう Part5

新型コロナウイルスの状況が刻々と変化していくのをテレビやネットのニュースで見ていたら、お彼岸がアッという間に終わってしまいました。 人々の不安が高まっている中、宗教者こそ、落ち着いて思考、行動できるようにしなければならないのに、心がざわつい…

お彼岸中は六波羅蜜を心がけてみましょう Part4

お彼岸も終わりに近づいてきました。 今日はお墓参りの帰りに、「庵主さんのお話したい」という方が二人見えて、ひとしきりお話されていきました。こんな風に、「胸につかえていることがあるときは、慈雲寺の尼さんのところへ行ってみよう!」と思って下さる…

お彼岸中は六波羅蜜を心がけてみましょう Part3

慈雲寺には小規模な墓地があります。このお寺は檀家ゼロなのですが、慈雲寺が財政的にひっ迫していた時に、ご近所の方がお墓を建ててくださったのです。苦し紛れのお墓ビジネスの先駆者? お墓があっても、もとの菩提寺の檀家のままの方がほとんどなのですが…

お彼岸中は六波羅蜜を心がけてみましょう Part2

今日は彼岸の入りです。慈雲寺の墓地にも早朝からお参りの方が見えていました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言い方がありますが、本当に今日はおだやかな一日でした。甕の底の方にじっとしていたメダカが上の方に上がってきて、ようやく顔を見せてくれまし…

お彼岸中は六波羅蜜を心がけてみましょう Part1

梅の季節が終わろうとしています。慈雲寺にある4本の梅はそれぞれ種類も樹齢も違うせいか、開花の時期がそれぞれ違い、2カ月近く梅を楽しむことができます。それももう終わり。昨日の強い風で、境内には紅梅の花びらがあちこちに散っています。諸行無常とは…

東日本大震災の犠牲者を悼む

今日は京都の本山へ、僧侶の検定講習の講師に行っていました。検定講習というのは、住職になるための最低条件を満たすためのスクーリングのようなものです。この条件を満たすためには、いろいろな機会があります。私は宗門の短大へ一年聴講生でかよって資格…

3月9日の満月写経の会は中止いたします

慈雲寺の紅梅は今、満開です。夜の梅と満月を一緒に味わっていただけるのを楽しみにしていたのですが・・・慈雲寺のある緑区内で新型コロナ肺炎の陽性患者が出たことと、公共交通を使って慈雲寺においでになる方が多いことを考慮し、今月の全ての行事は状況…

「今だけ、金だけ、自分だけ」・・・さて私は?

コロナウイルスの問題の広がりにつれて、病気の問題はもちろんですが、トイレットペーパーやお米の買い占めの狂乱について毎日心が重くなっています。 トイレットペーパーやティッシュの箱をたくさん抱えてドラッグストアを出てくる人を見ると、この人たちが…

三月の慈雲寺の行事中止のお知らせ

前回のブログにも書きましたが、3月中の「満月写経の会」や「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の開催について今日までいろいろ考えていました。 慈雲寺の本堂は隙間風が通り抜け放題ですから、「閉鎖空間」とは言えないかもしれません。また、現実的なウイルス…