慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

六月の慈雲寺 -行事再開のお知らせー

新型コロナの問題は、まだまだ長期化するでしょうし、社会のさまざまな面での影響は広がり続けるでしょう。 状況の広がり方が見えてくるまでと思い、慈雲寺では3月から全ての行事を中止していました。しかし、5月から、まず朝の勤行に参加をお勧めするよう…

「どなたでもどうぞのお寺」の輪が広がり始めたようです

四月の下旬に中日新聞と東京新聞に私のつたないエッセイが掲載されました。地元の有力紙に声をかけていただけただけで、恥ずかしながら凡夫丸出しの私はもちろんニコニコ・・・しかしその後も嬉しい予想外が続いています。新聞記事を見ました」とおっしゃっ…

「満月写経の会」(6月7日)から再開します

新型コロナの問題はけして終わりが近づいたわけではないと思います。油断は禁物でしょう。しかし、心の中に積み重なったものをこれ以上抱えてしまうのも問題だと思うようになりました。 そこで、満月の美しい光を浴びて、穏やかな心で写経をする「満月写経の…

百箇日法要にあわせて「偲ぶ会」をひらいてはいかがでしょう?

新型コロナウイルスの問題が始まってから、葬儀も密葬のように少人数の近親者だけで行うということが増えているようです。会食もなく、火葬場からすぐに初七日を行って、四十九日も省略・・・という例も聞いています。 先日、慈雲寺の近くの旧家の御当主が亡…

浄土系の宗派では「中陰」をどう考えるか Part4

慈雲寺は伝統的な意味での檀家のいないお寺ですので、お葬式をたのまれることはめったにありません。しかし、ここ数年、不思議なご縁で葬儀を行わせていただくことが増えてきました。そのたびに、「中陰」の意味や意義についてできるだけ丁寧にお話させてい…

浄土系の宗派では「中陰」の意味をどう考えるか? Part3

今日の桶狭間はすっかり夏でした湿度はまだ低いので、気温が高くても陰に入れば涼しい風が吹いてきました。私が30年以上過ごした町の真夏はこんな感じでした。その町だったら、「今日は真夏真っ盛りの日だったねえ!」と言い合うところです。なので、今日…

浄土系の宗派では「中陰」の意味をどう考えるか? Part2

すべての衆生、生きとし生けるものは六道の間を繰り返し輪廻していく・・・という信仰はインドに古代から伝わるもので、仏教でもその考えを受け入れました。人がなくなると、最長で49日の間に次に輪廻転生していくところが決まると考えられています。 しか…

浄土系の宗派では「中陰」の意味をどう考えるか Part1

5日ほど前、このブログにももはなさんが質問を書き込んで下さいました。それが「浄土系三派では、49日の意味ってなんですか?」というものでした。 ももはなさんは、いつも鋭いコメントややっかいな(?!)質問をして下さる有難い読者です。「49日」の…

出家を考えて下さっている方へ Part3 -私の場合(2)-

北米の大学院では、修士レベルなら「どれほど新鮮な視点で問題を探し出せるか」という点を高く評価してくれます。その着想にきちんと裏付けを取り、より深く掘り下げていかれるかどうかが、その後の研究者として進むべき道への扉となります。その場合、鍵に…

出家を考えて下さっている方へ Part2 - 私の場合 -

上の写真は知多半島の東海市にある聚楽園の大仏様です。高さは約19メートル。奈良の大仏様より大きい!お参りすると視線がぴったり合って、なんだか癒される仏様です。名古屋周辺には、いくつも大仏さまがおられるので、外出自粛が緩んだら、大仏参拝めぐ…

出家を考えて下さっている方へ Part1

上の写真は、今朝、ネットで見つけた冥王星の写真です。不思議な色ですね。GWの間、操業を停止していた工場が多かったせいなのか、今週になってとても夜空がきれいに見えます。 慈雲寺では、毎月の満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を行ってきました。新型コ…

慈雲寺の仏教講座について

このところ、毎日数人の方から「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」についてのお問合せをいただいています。仏教について関心を持って下さる方がいることを知って、本当に嬉しく思っています。 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、慈雲寺に赴任して半年後から毎月…

こんな時だからこそ、仏教を学んでみましょう。 part6 釈迦の出家の動機(その2)

昨年、京都東山の永観堂で見た新緑です。今は訪れる人も少ないでしょうが、昨年と変わらず美しい影を作っていることでしょう。 さて、あまり出歩かないなった今だからこそ、仏教の基本にたちかえって学び直そうと本を開いています。まずはお釈迦様の御生涯か…

家族の知っている故人の姿が全てではありません

先日、ある方の葬儀に参列しました。外出自粛要請が出されようとしていた時期だったので、ご家族の方はあまり広範囲にお知らせをしなかったのですが、故人のMさんは、多くの人々に敬愛されていた方だったので式場にはたくさんの供花が並べられていました。 …

仏花を自分で選んでみましょう

上の写真のハイビスカスはエクアドルで出会ったものですが、慈雲寺のハイビスカスにようやく新芽が出てきました。ご近所の鉢植えは、どこも青葉がたくさん出ていたので、心配していました。 今日も「新聞の記事を見て、ここにお寺があることに気が付いた」と…