慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「中道」のむずかしさ

東京の板橋区を流れる石神井川沿いの桜並木です。まさに満開!でも、誰もお酒を飲んだりして騒いでいないので、花の美しさを堪能して楽しそうな人ばかりでした。 仏教は基本的には「行」を重視する宗教です。心身を使って、行動で真理に近づく道を歩んでいこ…

25日に岐阜の中日文化センターで「終活」のお話をさせていただきます。

世間が桜の開花で騒がしくなっている今日この頃。梅や椿はひっそりと花の季節を終えようとしています。 先日、慈雲寺で行われた月例の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」には、40人近くの方が来て下さり。とてもありがたく思いました。極楽の様子を描いた「当…

今月の講座は神仏習合のお話です。

金峯山寺のご本尊は巨大な蔵王権現 伏見稲荷は神社なのに、豊川稲荷は曹洞宗のお寺。いったいお稲荷様は神様?仏さま? 仏教が公伝して以来、日本の神々と仏様は、複雑で密接な関係を結び、「神仏習合」という独特の信仰形態を育んできました。 その長い伝統…

今年の涅槃会は3月17日(旧暦2月15日)です。

お釈迦様の大涅槃の様子を描いた涅槃図の一つ お釈迦さまは、旧暦(太陰暦)の2月15日に、この世での80歳の生涯を終わられ、完全な涅槃に入られました。 お釈迦様の沙羅双樹の木陰に横たわるお釈迦様の周辺には、弟子たちだけでなく、在家の仏教徒やイ…

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、神仏習合のお話です

奈良の国立博物館で出会った巨大な仁王様 慈雲寺のすぐ近くに、庚申さんの祠があって、桶狭間近隣の人々によって大切に守られています。年に一度の初庚申の日には、慈雲寺とお隣の長福寺の僧侶が呼ばれて、般若経の読誦をします。そのお経を読む際には柏手を…

11年目の3月11日

お釈迦様がお悟りを開かれた場所に建てられた大菩提寺の夜景 ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、何を書いても現実味がなくブログの更新がおろそかになっていました。 どんな理由があれ、他国への侵略はゆるされるべきではありません。しかし、アメリカ…

三月の慈雲寺の行事

東京の友人から寄託されたお雛様です。豪華なお道具も揃った見事な五段飾りなのですが、自力で飾れるのはここまででした。残念! ひな祭りの今日は、ガスの検査に来て下さった方や、明日の法事の打ち合わせの方が見えたほかは、とても静かな一日でした。 で…