慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

旅に行かれないから「極楽」見物 Part 1

様々なバージョンの「當麻曼荼羅」が展示された特別展 私は40年以上、旅行ライターとして糊口をしのいできました。伝統的な意味での「檀家」がゼロの慈雲寺の住職になった後も状況は同じです。 仕事の多くは北米各地の取材でしたが、日本に戻ってからも社寺…

「教える」ことは「学ぶ」こと

奥三河の湯谷温泉の朝です。名古屋から1時間ほどで行かれるのに、幽谷という感じ。 このところ、毎日セッセと講義の準備をしています。講義のタイトルは「仏教要義」という恐ろしいもの。 つまり、仏教の要点、キモのようなものを教えろというご指示です。…

旧統一教会の信者と私たちの間の「距離」は?

慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山光明寺で見た朝焼けです。 「庵主さんは、統一教会のことどう思ってるの?私なんか『宗教はこわいなぁ…』って思っちゃうけどね。」と、慈雲寺の法話の会に時々来て下さるご近所さんの質問です。同じような…

兵士の子供たちの体験も記録に Part2

慈雲寺で初めて咲いたスイレンです。売れ残りの株を買ってきたので、開花するか心配でしたが、しっかり花開いてくれました。極楽の蓮を連想して楽しくなります。 第二次大戦に下級将校として参戦した父は、心に深い傷を抱えて生きていたと思われます。今なら…

兵士の子供たちの体験も記録に Part1

上の写真はインターネットからお借りした、第二次大戦直後のこどもたちの様子です。 いつもなら、ご近所のお寺の棚経のお手伝いをさせていただくので、15日はすっかりへたばって何も考えられないのですが、今年からお手伝いが無くなったので、少し余裕のあ…

お盆のお参りの準備を僧侶の側から見ると

慈雲寺の周辺では、8月の13~15日が「お盆」として認識されているようですが、帰省する側の都合などもあるのか8月に入ると「お盆のお参りをお願いします」というお声がけを戴くようになりました。 慈雲寺には伝統的な意味での「檀家」はないので、このような…

長崎の原爆被災者を悼む

今日は長崎に原爆が落とされた日です。上の写真は、インターネットからお借りしたものですが、長崎の原爆で破壊された寺院と焼け残った仏像の写真です。 この仏像が身代わりとなって、何人もの方が助かっていたらと願わずにはいられません。 前にもこのブロ…

ホテイアオイ差し上げます

上の写真はネットからお借りしたものですが、慈雲寺のメダカの鉢に浮かべたホテイアオイも次々と開花しています。 この花は見た目も清楚でとても美しいのですが、一日で終わってしまうので、そのはかなさがなんとも哀れです。 しかし!繁殖のパワフルさは呆…

広島原爆の犠牲者を悼む

今日は七十七回目の原爆の日です。朝の勤行の時にご供養させていただいたのですが、今年もまた祈ることしかできなかった自分の忸怩たる思いを持て余してしまった一日でした。 核兵器の使用がどれほど愚かなものであるか、私たち日本人は歴史的「実体験」とし…

小学生の得度は適切なのか?

この時期は学生や生徒の夏休みに合わせてなのか、多くの宗派の本山で「得度式」が行われています。今日のニュースでは、浄土真宗の大谷派(お東さん)の得度式が行われたそうです。 ↓の記事を見ると、大谷派では親鸞聖人が9歳で得度したという言い伝えにより…

8月の慈雲寺の行事予定

岐阜の旧市街地位の街並み 「名古屋で一番暇な寺」という冗談が冗談ではないところが情けない慈雲寺ですが、それでも8月になるといろいろ走り回るようなことが起こってきます。今日も近くのお寺の施餓鬼のお手伝いに出かけて汗だくで戻って来たところです。…