慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3月6日(旧暦2月15日)は涅槃会です。

お釈迦様は太陰暦の二月十五日に涅槃に入られました。この日、多くのお寺では涅槃図を掲げて、お釈迦様の現世での最後の様子、そこに立ち会って悲しむ弟子や信者の方々の様子をお話します。 今は太陽暦(新暦)の二月一五日に行うお寺も多いですし、京都周辺…

仏教の考える「中道」は<真ん中>ではない。

水がぬるんで鯉たちも元気に泳ぎ始めたようです。のんびりしているようでも、サバイバルにはそれなりの苦労があるのかも・・・ 今日24日で、ロシアの<ウクライナ侵攻>から一年がたちました。今朝の勤行では、ウクライナ、ロシア両方の戦争犠牲者のご供養を…

説教師隨麗、お説教の準備でバタバタ

慈雲寺で最初に咲き始める盆梅は、満開になりました。 宗派によって多少の違いはあるでしょうが、僧侶の「学び」の方向は大きく三つに分かれています。一つは「法式」。宗教儀礼や儀式に関することです。もう一つは「教学」。それぞれの宗派の教えを深めるこ…

先をいそぐと味わえないものがある

毎年2番目に咲き始める慈雲寺の白梅 今日は少し温か。そのせいか白梅が咲き始めました。慈雲寺には四種類の梅の木があります。大きな鉢に植えられた盆梅が一番先に花を開き、次は白梅。紅梅が咲き、最後は紅い垂れ梅です。それぞれすこしずつ開花時期が違う…

2月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは鎌倉仏教の祖師たちの<老病死>に関する教えです。

デスバレーで見たわき水。砂漠のオアシスです。 仏教では「生老病死」をあらゆる人間が避けることのできない「苦」であると教えています。しかし、それを忌まわしいものとして避けるのではなく、現実をしっかりみつめ、その苦の原因を追及し、そこから得た智…

<勝手にお参り>大歓迎です

デスバレーで見たタイルです。時を経て、独特の美しさになっています。 毎月一回、私の知らない間に本堂でお参りをして下さる方がいます。いつも御供えとお布施を置いていかれるので、「ああ、今月もいらしたのだな」と気がつきます。 その方が、今日は庫裏…

朝目が覚めただけで“丸儲け”!

デスバレーの一角にある「悪魔のゴルフ場」。かつてここが濃い塩分を含んだ湖のそこだったことを示す塩の塊です。 ここ数日、とても暖かな日が続いています。梅の花も次々と咲いて、春が近くまで来ている感じ。そんな気の緩みのせいか、私はちょっと過剰に「…

ダンテの『神曲』より面白い!? 源信の『往生要集』

しばしば「灼熱地獄」に喩えられるデスバレー トルコ・シリアでの大地震のニュースに心を痛めています。同じ「地震国」の日本が率先して援助活動を行っていきたいものです。 さて、こうした災害はしばしば「地獄」に喩えられます。今の私たち日本人が持って…

選挙の力を信じられなくなったら民主主義はおしまい

デスバレー周辺の先住民が作ったものです。素朴ななかに、大らかなパワーを感じます 慈雲寺には、少し大きめの鉢に植えられた白梅があります。例年、この盆梅の梅が一番先に咲き始めるのですが、昨日最初の花が咲きました。十分に手入れしてあげないせいか花…

冬の月も良いものです・・・満月写経の会のおさそい

冬の月は格別な美しさで輝きます 先ほど空を見上げたら、ふっくらと丸みをおびた月が出ていました。満月まであと二日です。 慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を催しています。 今月は2月6日が満月です。夜7時半より、『般若心経』の読経を…

転んだら、ゆっくり起き上がれば良い

デスバレーで見た、サボテンの花です。青いそらと良く合う美しい花でした。 私はスリッパを履くのが苦手です。うまく歩けなくて、躓いてしまったりしがちだからです。特に、お説教などでお寺に行くと出して下さる金襴のスリッパは、お断りするのも難しく、い…