このごろは尼僧でも頭を剃らず、有髪の人が増えています。私は自分の髪の毛があるかどうかには全くこだわりがありません。僧衣を着るには坊主頭の方がトータルですっきりするし、僧侶であることが一目瞭然だから便利・・・ぐらな気持ち。自分の姿かたちへのこだわりを捨てて仏道に生きる・・・なんて大げさな気持ちは全く起きません。「髪の毛を捨てなければならないから、尼僧になるのを躊躇する」なんて話を聞くと、なぜ???としか思えません。でも、有髪の僧侶を軽蔑する気も全くありません。坊主頭でなければいけない!とも思わない。坊主頭の方が楽なのに・・・ぐらいな感じです。だめかなぁ?
でも、坊主頭だと困ることもないわけではない。現在の私は「見るからに女性らしい」という体型ではなく、石地蔵に短い手足・・・という感じなので、坊主頭のまま女性用トイレに入ろうとすると、ギョっとされることも。先日和歌山に行ったときは、温泉に入ったのですが、だれもいない露天風呂で寛いでいたら、後から入ってきた人が硬直してました。
外出先では帽子、お風呂のときはタオル地のターバンみたいなものをかぶります。これがちょっと面倒かな・・・世の中にもっと「尼僧」というライフスタイルが一般化するようになるといいのに・・・あ、私がお地蔵体型から抜け出す方が簡単か?
・今日の写真はアメリカ、コロラド州のデンバー美術館で出会った鎌倉時代の阿弥陀様です。どんな経緯でアメリカにお渡りになったのでしょうか。おだやかで美しいお顔です。