昨日は選挙結果が出るのを最後まで見ていたので、すっかり寝坊をしてしまいました。名古屋周辺の「政治風土」に全く知識のなかった私にとっては、各選挙区の結果のすべてが興味深いものでした。
アベノミクスの恩恵を最も受けているはずのトヨタ王国で民主が議席を伸ばしたのも興味深い。東京の住民は自民党を選んだというのも興味深い。小渕さんが圧倒的多数で当選したのも興味深い。
私はカナダに40年近く住んで日本に戻ったばかり。カナダと日本とどちらが良いとか比較することはほとんどありません。どちらも良いところも悪いとこもあると思うからです。でも、政治家についてはカナダの方が優れていると言えるかもしれません。
カナダでは圧倒的多数の党派が次の選挙では10分の1の議席しかとれないということもあるし、市議会、州議会、連邦政府でそれぞれ政党も別なことが大半。国政から村議会までみな自民党という日本とは違います。選挙に民意が反映される確率はカナダの方が高いと思います。
また、カナダの政治家が皆、清廉潔白というわけではありません。でも、政治資金の使い方や贈収賄などの疑惑が出たら、その議員はまず次の選挙では勝てません。小渕さんを選んだ人々は、彼女(とその周辺)のお金の使い方を肯定したということですから、なんとも恥ずかしい話だと思います。
仏教では「怒り」を毒蛇の毒と同じように自己を傷つけるものとして戒めます。今回の選挙結果、とりわけ投票率の低さについ腹を立ててしまって反省しています。でも、誰に投票したらよいかわからないとか、どうせ何も変わらないと選挙にいかないのはやはり間違っていると思います。選挙は民主主義の根幹ですから。
あ、また腹がたってきちゃった!
・今日の写真はちょっと笑えるのを選んでみました。カナダのブリティッシュ・コロンビア州のオカナガン地方でみた「牛」です。目が笑ってる!