厳しい寒さが続いています。お寺は隙間風吹き放題なので・・・・でも、寒いのは対処の仕方がいくらでもあるので、私はどうしようもない蒸し暑さより寒い方がましだと思います。
でも、住む場所を失ったいわゆる「ホームレス」と呼ばれる方々は、寒さに対する十分な対処も難しく、困っている方も多いことでしょう。今のような時代、「ホームレスは敗残者。自分はそんな境遇に陥らない」と思っている人でも、自分が想像するより、ずっと簡単にホームレスになってしまうと言われています。誰にとってもけして他人事ではありえないと思います。
先日、新聞にホームレスの方々の葬儀や供養の支援をしようと資金を集めているグループの記事が出ていました。家や家族を失ったり、何等かの事情で家族と疎遠になったりした人は、自分の死後のことにとても心細い思いをしているのでしょう。そこに今まで十分に思い至らなかった私自身の不明を本当に恥ずかしく思いました。
平安末期から鎌倉時代にかけての動乱期、河原に打ち捨てられていたような遺体の供養に積極的にかかわってきたのが浄土系の僧侶たち。国家鎮護のためだけの仏教ではなく、人々の心の痛みや不安に直接結びつく阿弥陀様の教えを広めていったのが浄土系の僧侶たちなのです。
私も原点に立ち戻る気持ちで考え、適切な支援の仕方を探していきたいと思いました。ネットで少し調べてみると、東京周辺にはいくつか活動グループがあるようです。もし、名古屋周辺で葬送支援の活動なさっているグループがありましたら、ぜひ教えてください。
・今日の写真はバンクーバーの落葉です。カナダ西部には楓の並木や林は少ないのですが・・・・