慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

庚申講の法要に呼んでいただく

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 慈雲寺のすぐ近くに庚申さまのお堂があります。小さなものですが、地元の人たちに大切にされています。13日は庚申の日。数か月前に庚申講の世話人の方が、「庚申の日にお経をあげてください。」と声をかけてくださいました。こんな風に地元の伝統的な行事に参加させていただくのは本当に嬉しいことです。

 実は私は庚申講に以前から興味がありました。庚申待ちの夜に眠ってしまうと、人間の体の中に棲んで人の行いを監視している「三尸の虫」が天に昇り、人の悪事を告げ口(?)してしまうのだそうです。庚申の日は年に四回ありますから、そのたびに地元の人が集まって、眠らないように夜通し酒盛りをする習慣は平安時代からあったと言われています。もともとは仏教や神道の慣習ではなく、道教から来ている考え方のようですが・・・・お坊さんがお経をあげるのは仏教的には庚申の本尊が青面金剛明王とされているからです。

 う~~ん、なかなか興味を引かれるではありませんか。もう庚申待ちで徹夜パーティ(?)はしていないようですが、庚申堂に集まった方々はなんだか楽しそうでした。年に四回、自らの日頃の行いを振り返る良いチャンスかもしれませんね。

 カナダから突然桶狭間にやってきた私がコミュニティに溶け込むのはいろいろと難しいこともあるのではと心配していました。でも、少しずつあせらずに進んでいきたいと思っています。

・今日の写真はカナダ西海岸で見た巨木です。カナダの西海岸は深い温帯雨林の森におおわれていて、このように巨大な樹木もたくさんあります。森の散策は心を癒し、とても豊かにしてくれます。