慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

大きな空に下弦の月

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 慈雲寺の境内はそれほど広くはありません。でも、門を開ける夜明け直前にはきれいなお月様をたっぷり見渡せます。(今朝は小雨でお月様は見えませんでしたが・・・・)三日月の好きな母に「きれいなお月様が出てるよ」と時々メールしてあげるのですが、東京の真ん中、家の建てこんでいる住宅街に住んでいる母は、お月様をすぐには探せないことも多いようです。月も星もたくさん見ることのできる境内はありがたいです。今年の仲秋のころにはお月見の会ができるといいなぁ・・・・・

 今日は待望の本棚が届きました。引っ越しの時、段ボール箱で20個以上持ち込んだ本が、まだ全く整理されていなかったので、これで少しは片付けられると思います。慈雲寺の庫裏は典型的な日本家屋で、ふすまを開けると一つの大きな部屋として使える構造になっています。たくさんの方々に集まっていただくための部屋なのですね。ということは「壁」がない。本棚のような家具を置く場所がないということになります。今回の本棚も廊下に並べることになりました。廊下の光をさえぎらないように高さは腰ぐらいまでなので、それほどたくさんの本は入らないでしょう。う~~ん残りはどこへ置こうかしらん。

 いつか本堂に「慈雲寺文庫」のような本棚も置きたいと思っています。貸出自由、いらない本を持ち寄ってくださってもいいですね。それぞれの本には、「推薦文」を付けたいと思っています。「この本はここがおもしろい。こんな方におすすめ」なんてメモを本に貼るのです。どこかの小さな私立図書館で、この推薦文方式をやっているという話を聞いて、私もやってみたいと思ったのです。

 やってみたいことはたくさんあるのですが、なかなかこまめに動けない。愚図な自分がちょっと情けない今日一日でした。

・今日の写真は箱根にある古い旅館の飾り障子です。格子の模様がとても美しく、差し込む光の角度で微妙に変化するので、いつまでも眺めていたくなりました。