昨年の3月15日、慈雲寺の先代住職、凖眞上人がご遷化なさいました。残された弟子は私一人だったので、心細いながらも、後を継がせていただくことになったわけです。私以上に凖眞さまは心配していらしたことでしょう。それから一年、何度も凖眞さまに極楽から見守られていることを感じてきました。
3月15日の凖眞さまの祥月命日には、11時からご回向の法要をいたします。でも、堅苦しいものではなく、凖眞さまに親しんでいらした方々に、お気軽に思いで話をしていただく会にしたいと思います。どうぞ、普段着でおいで下さいませ。
ところで、この一年、凖眞さまの荷物を整理することがほとんどできませんでした。まだ私は「居候」という感じのままです。でも、少しずつ「自分の住処」にしていかなければいけないでしょうね。
私はまだカナダの家も、京都の本山の部屋も完全には片付けられていない状況。う~~ん・・・覚悟が中半端なの?それともただの愚図?
仏教徒は物に執着すべきではないのですが・・・現実は哀しい。一昨日は本山の部屋を片付けたのですが、紙袋一つ捨てるのも結構大変。だって、スロバキアやハンガリー、インド、ハワイ・・・・それぞれ思いでいっぱいの紙袋なんですもの・・・・
・今日の写真は、インドのニューデリーにある国立博物館で見た、お釈迦様のお弟子さまたちを描いた壁画です。大きな目を見開き、耳を澄まして、お釈迦様のお説教を聞いているようですね。