潮干狩りの季節が来たようです。採れたてのアサリが到来しました。持って来てくださった方は「一番簡単な味噌汁にします。」とおっしゃったのに、私は「まぁそれはもったいない!せっかく新鮮な貝なのに。私はこれでボンゴレを作ります。」と高々と宣言。偉そうな態度でした・・・・
私の住んでいたカナダのバンクーバー周辺でも、アサリが採れます。たっぷり膨らんだ「はまぐりか?」と思うような大きな貝。これを採ってきて、スパゲティが見えないほどたっぷりアサリを乗せたボンゴレが私の春の楽しみでした。ちょうどおいしいワインの残りもあるし。しかし・・・うちの台所にはスパゲティの買い置きが無かった・・・外は音を立てて雨が降っていて、買い物に行く元気がありませんでした。私は40年近く北米に暮らしていたのに、車を運転しないので雨に弱い・・・
というわけで、昨日は私もおいしい地元のお味噌を使って味噌汁を作りました。偉そうな態度をとった私は結局嘘をついてしまったことになりました。
「嘘をつかない」は、仏教徒が守るべき最も基本的な五つの戒めのうちにも入っています。そのつもりではなかった・・・というのは言い訳にはなりません。スパゲティは小さなことですが、嘘は小さなことから雪だるまのように膨らんでいくこともあるのです。懺悔、懺悔・・・
味噌汁の中のアサリはプリプリとして、とてもおいしかったです。
・今日の写真はウズベキスタンで食べた夕食の食卓に出てきたデザートの一部。中央アジアは砂漠のイメージが強いですが、ナッツやくだものが豊富です。