慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

“同行”の友、遠方より来る

 

 

f:id:jiunji:20151213181131j:plain

今日は嬉しいことがたくさんありました!

 午前中は「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行ったのですが、40人以上の方々に来ていただきました。暖房の無い寒い本堂も、40人の方がいらっしゃると少し温かくかんじられるほど。今日のテーマは「大乗仏教の歴史入門」だったのですが、お伝えしたいことが山盛り過ぎて、どうもうまくまとめられませんでした。もっとちゃんと準備しなければと反省しています。1月は17日に行いますが、日本に仏教が伝来した時のお話しをしようと思います。次回は、すっきりお話しできるようにしなければ・・・

 さて、今日の講座になんと、私の“同行”の友が聴きに来てくださいました。同行(どうぎょう)というのは、加行という僧侶になる初期の修行の最後の段階をともにした仲間のことです。加行は僧侶としての「戒」とお釈迦さまから受け継いできた「法」を受け継ぐために心身を整える行です。宗派によって行の日数は違いますが、加行をいっしょに受けた仲間は一生の友です。

 慈雲寺の属する西山浄土宗は小さな宗派ですから、同行人とのご縁はその後も長く続きます。いったんは途切れても、また不思議に御縁ができてくるのです。同行人のOさんは、半年ほど前にこの「おろおろ日記」を見つけてくださったそうで、今日は私をビックリさせようと、事前に何も言わずに来てくださったのです。

 Oさんも布教をする説教師としての道を歩み始めたところだそうで、この面でも私の良き研鑽仲間になってくれそうです。

 さて、Oさんと昼食をご一緒してお寺に戻ると、墓地で落ち葉を掃いてくださっているご夫婦がいらっしゃいました。昨日、Eさんと一緒に、ごみ袋3つ分も集めたのに、まだまだ取り切れていなかったようです。生垣の葉の上に落ちたものも丁寧に集めてくださっていました。私が小まめに掃除しないので、見るに見かねて・・・助けてくださったのですね。申し訳ないし、恥ずかしいのですが、こんな風に手助けしていただくのはとても嬉しいことです。このような行動は「身施」といって、布施行の一つです。阿弥陀様へのお布施なのですね。ありがたく受け取らせていただきました。

 もう一つの嬉しいことは、あるシニアの方が「24日からの『冬休み英語早起き会』に参加しても良いですか?」と聞きに訪ねてくださったことです。この方は、「戦時中に学生時代を送ったので英語を習う機会がなかった」とおっしゃっていますから、もう80歳を越えていらっしゃるとおもいますが、数年前からNHKの英語学習番組を見て、自分で勉強を始められたそうです。

 何か新しいことをしようという意志は生きる力の源です。こういう方のお手伝いができるのはとても嬉しいことですよね。

 嬉しいことがいっぱいの一日でした。さて、これからおいしい夕食をつくりましょう。

◎今日の写真はカナダのケベック州で見た鮮やかな“黄葉”。黄色い葉も美しいですね。