慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「聖なる風景」展に出かける

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 今日は初めてヤマザキマザック美術館へ行ってきました。今月いっぱい、宗教画を集めた展覧会が行われていると聞いたからです。私はまだ名古屋周辺の博物館や美術館にまだほとんど行く機会がありませんでした。このヤマザキマザック美術館のことも何も知らずに、ただ宗教画が見たくてバスと地下鉄を乗り換えてトコトコ出かけたのです。

 いやぁ、ビックリしました。この美術館、小さいけれどヨーロッパのお城のプライベートコレクションの展示室のようです。ゆったりした雰囲気、木の床もいい感じ。そして何より、私の大好きなピサロが所蔵されていました!う~ん、素敵な夕焼けのセーヌ川だ!北米の美術館でピサロがあると聞けば、仕事にかこつけて出かけていたけれど、取材の途中ではのんびりとはいきません。これからは、このあまり人の来ないような美術館で、ピサロの前で半日本読んで過ごすなんて贅沢ができるかも?

 さて特別展の「聖なる風景」ですが、聖書などに題材をとった宗教画が、スペイン・バロックのムリーリョからルオーまで、興味深い作品ばかり。大天使のミカエルが悪魔を派手に蹴倒している絵や、赤ちゃんのイエスを連れてエジプトに逃げるマリアとヨセフの心細げな姿とか、天使に「あなたは救世主を生むよ」と言われてのけ反って驚くマリアとか、いやぁ・・・時間を忘れます。小さな美術館で展示作品が少ないのがちょうどいい。数が多かったらくたびれ果ててしまいますからね。

 この美術館にはアールヌーボーのデザインの家具やガラス器もたくさんあるのですが、今回はエネルギーを全部宗教画とピサロにもっていかれたのでパスしました。

 栄で天むすを五個も食べてエネルギーを補給してからお寺にもどりました。幸せな一日でした。

◎今日の写真はオランダのアムステルダムで飲んだ、とても濃くて美味しいコーヒーです。