慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

上田正昭先生を悼む

 

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 先代さまの法事前日。まだ買い揃えなければならないものがあったり、あちこちばたばたと動き回って、心も体も弱っていました。でも、近くのお寺の御老僧がおいでくださり、本堂の供物の並べ方などのチェックをしてくださいました。細かな見落としがたくさんあって、とても助かりました。

 きれいなお花をお供えが届いたり、大きな果物の箱がお供えとして運び込まれたり・・・先代さまがどれほど皆さんに大切にされていたかがよくわかります。その後を継ぐのは、なかなか大変です。

 皆さんに「ああ、この庵主様に来ていただいてよかった!」と思っていただけるまで、こつこつと日々を重ねていかなければなりませんね。

 今日は早めに眠ることにしましょう・・・・と、思いながらパソコンを開いたら、上田先生の訃報がニュースに出ていました。

 40年以上前、日本の古代史を「東アジア」という大きな視点から見ることを上田先生に教えていただきました。さまざまな大学や社会人が集まった勉強会や講演会は、いつも私に「広い視野」「歴史を流れで把握する」という、「受験のための歴史」ではない見方を知らせ、大きな刺激になりました。

 深い学恩を感謝し、ご冥福を祈りたいと思います。

 

◎今日の写真はコロンビアで食べた果物です。外側から見ると大きなビワのようですが、味は違います。