慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今川義元の子孫から和菓子をいただきました。

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 慈雲寺は今川義元織田信長が戦った「桶狭間の戦い」の戦場跡に位置しています。この戦いに勝利したことによって、織田信長は天下統一への一歩を踏み出すわけですから、まさに桶狭間は日本の歴史に画期的な出来事がおきた現場と言って良いでしょう。 

 今川義元はこの戦闘で織田信長の急襲にあって殺されます。両軍で3000人以上の犠牲者が出てと言われています。

 毎年、5月中旬の日曜日には、「桶狭間古戦場まつり」がおこおなわれるます。歴史を振り返り、コミュニティを活性化させようというイベントです。開幕にあたっては、僧侶による今川義元と両軍の戦没者への回向が行われています。お隣の長福寺さんが誘ってくださったので、私も日本へ戻ってすぐの二年前からお手伝いさせていただいています。

 短い法要が終わったとき、「今川義元さんの子孫の方からのお供えです。」と言われて、お菓子とお布施をいただきました。この子孫の方は東京に住んでいらっしゃるので、法要には参列なさいませんが、毎年お布施と丁寧なお手紙をくださいます。

 う~ん・・・こんな風にご先祖のことを思って暮らせるなんて幸せですね。うらやましいです。でも、私の祖先はもちろん有名人ではありませんが、私にとってはおじいさんも、ひいおじいさんも、四代、五代前の方々もみんなヒーロー。いつもユーモアを忘れずに懸命に生きた人たちです。

 私も今日は今川家の御子孫と同じように、祖先のことを考えました。御子孫からいただいた和菓子を食べながらだったので、よけいに感慨深いものがありました。

〇今日の写真はご近所のバラの中でも特に私のお気に入りをご紹介します。