今朝の新聞に不思議な(ちょっと怖い?)風刺画が掲載されていました。安倍首相に似ているおじさんが部屋で新聞を読んでいます。家族が「選挙にいかないの?」と聞くと、大声で笑って「どうせ勝つのがわかっているから行かない。」と答えるのです。
どう政府が糊塗しようとしても、日本の経済状況、社会環境は悪化しています。こんなときに一党独裁の状況が生まれれば、ナチスの時と同じような極端な社会変化がおこるのではないかと危惧しないではいられません。
今回の選挙は将来「あの時、あなたは自分でどう考えたのか?どう意思表示したのか?」ということを必ず問われるものになるでしょう。ともかく選挙に行き、今問題になっていること、たとえば改憲問題、経済問題、社会保障、格差社会などについて、「私はこう考えている」という意志表示をすることが大事だと思います。
選挙は「技術」や「戦略」の問題が大きく、一票の重みが平等ではないなど、不公平感はぬぐえません。とりわけ、新しく選挙権を持つ、18歳、19歳の人にとって、「どうせ自分の一票なんか大した力にはならない」と、思わせない選挙であって欲しいと思います。
誰に投票するかという判断の基準も、仏教徒としての基本的なものの考え方や生き方と無縁ではいられません。命を大事に考えているか、戦争でものごとを解決するのに反対しているか、平等、博愛の精神を大事にしているかなど、仏教徒として重要な問題を考えにいれて投票したいものです。
◎今日の写真はカナダのバンクーバーから見た沿岸部山岳地帯の夜明けです。今回の選挙が穏やかな暮らしへの夜明けであって欲しいと思います。