このところ、『旅行読売』という月刊誌に連載のお仕事をいただいています。テーマは関西地域の「御利益散歩」。ゆったり散歩しながら、御利益のある社寺を参拝しようという記事を書いています。
私は浄土系の僧侶ですから、お念仏第一。現世利益を強調するのはちょっとまずいかも??と思わないでもないですが、こうした社寺を廻るうちに、人間の苦しみや幸せの形というものを考えさせられています。
今まで北米の観光地を紹介するのが主だった私にとっては、旅行ライターとして新たなチャレンジ。毎月、取材に行くのがとても楽しみです。
今回の取材は10月初旬に発売される11月号用の取材でした。京都の寺町通りをどんどん北に上がっていって、今出川通を越えたところにある佛陀寺というお寺に、実は「平安京を護るために天皇の勅命で作られたお地蔵さま」があるというのです。しかも彫ったのは弘法大師と伝えられています。
お地蔵さまと言えば、優しい表情の石仏さんを思い浮かべるでしょうが、佛陀寺のお地蔵さまは木像。背筋をキリリと伸ばした坐像です。表情がなんとも凛々しい!ハンサム・・・
観光客にもほとんど知られておらず、地元の人にも「安産のお地蔵さん」として親しまれているこの菩薩さまが、実は(!)密かに都を護っているのだ・・・う~ん・・・「パワースポット」という言葉はあまり好きではありませんが、なんだか、このお地蔵さまからは不思議な「力」が発せられているような気がしました。
続きは『旅行読売』の11月号で!(笑)
◎今日の写真はカナダで撮った木です。上の方の葉の色が面白いと思いました。紅葉というのではなさそうでしたが・・・なんの木かしら?