9月10日の中日新聞に「百歳の世界」という特集記事が出ていました。マスターズの水泳で25種類の世界記録を出した102歳の女性や、「知的活動が健康に寄与する」と語る101歳の男性など、なかなか充実した読み応えのある記事でした。
このブログでも「矍鑠として生きる長寿者は地域の宝」だと、何度も書いてきました。お寺は、そうしたシニアの方々の知的好奇心を充し、自分も十分に社会に貢献できるという誇りが持てる場所だと思います。お寺まで歩いてくるだけでも、きちんとした「目的のある運動」だし、境内の草引きや掃除など、助けていただきたいことはたくさんあります。
このように手や足を使っての奉仕も「身施」という貴重なお布施。功徳を積むことにもなるのです。
私にとっては、地域のお話しや慈雲寺の思い出、慈雲寺の先代様や先々代様のお話しを聞かせていただくのもありがたいことです。「お寺は敷居が高い・・・」と思う方がいらしたら、それは私が謝らなければならないことです。気軽にさまざまな相談やお茶飲み話をしにいらしてください。
仏教の教えは難しくて・・・と感じていらっしゃる方がいたら、これも僧侶の責任です。お釈迦さまは、それぞれの人の性質や能力、周囲の状況などに合わせて教えを説かれました。私はお釈迦さまのような能力はもちろんありませんが、「いっしょに考える」ということはできます。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があるように、みんなで少しずつ考えていけば、優れた智慧を持つ文殊菩薩にも負けないかも??
さきほどの記事の中では、「歩く」ということがいかに大事かと強調されていました。毎日、机の前に座っている時間が長い私には耳が痛いことでした。まずは境内の掃除で体を動かすことにしましょう。
◎今日の写真はカナダの西海岸でみたトーテムポール。白頭鷲の姿のようです。