慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今日から「当麻曼荼羅」の御開帳

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 今日は早朝から激しい雨が降っていたので、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聞きに来てくださる方々のお足元が心配でした。しかし、お昼前には一時雨もやみ、涼しい風が吹いていました。そして今、また雨・・・講座の間は阿弥陀様が手を広げて雨を防いでくださったのかも??

 ところで、昨日、一枚のはがきが届きました。「講座に参加したいけれど行かれません。お彼岸についての経典などがあったら送ってください。」という内容でした。おそらくお年を召した方が一字一字一生懸命書いてくださったようです。はがきの宛先の住所が中日新聞に載ったもののまま(地番が書いていない)でしたので、新聞を読んで興味を持ってくださったようです。お彼岸の迎え方について、どうしても知りたいという気持ちが伝わってきました。残念ながら、お彼岸は日本独自の宗教行事で、根拠となる明らかな経典があるわけではありませ。しかし、何かの参考にしていただけるものを早速送らせていただきましょう。

 さて、今日から彼岸明けの25日まで、『当麻曼荼羅』の御開帳をしています。この曼荼羅のオリジナルは奈良の当麻寺にあり、国宝です。曼荼羅に描かれているのは、『観無量寿経』というお経に説かれた極楽の様子です。すぐ近くで拝んでいただけますので、ぜひご縁を結んでください。

 本堂の扉が開いている間は、ご自由にお参りください。法務などで、本堂が閉まっていることがありますが、その場合はどうぞお許しくださいませ。

 なお、22日のお彼岸の中日の10時からは、彼岸法要を行います。慈雲寺が属する浄土宗西山派西山浄土宗)の法要の仕方でいたしますが、どの宗派の方、どこの檀家さまでも、また今までどのお寺とご縁の無かった方も、ご遠慮なくご参加ください。

 その時に、『当麻曼荼羅』の解説もいたします。

◎今日の写真は、カナダの西海岸の先住民が描いた蛸とシャチ(?)の戦いの絵です。なかなか迫力がありますね。