慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山である光明寺は、京都の西山の山麓に広がっています。150年前から植えられた楓が参道の両側を覆うように枝を伸ばしているので、紅葉のトンネルができることで有名です。
この紅葉を楽しみつつ、御本山の荘厳な雰囲気を体感していただきたいと思い、団体の参拝を企画しました。住職として、自坊にご縁を結んで下さった方と御一緒に本山へお参りする「団参」ができることは本当に嬉しいことです。
心配していた天気はくもり時々晴れ。それほど寒くなかったのも幸いでした。紅葉はすでにピークを過ぎている木々も多かったのですが、まだ緑色の葉もあり、全山深紅に染まっているという状況ではありませんでした。でも、参加して下さった方は「きれい!」と声をあげてくださってホッとしました。
今回の旅で、多くの方が「一番感動した」と言ってくださったのは御本山での回向でした。西山浄土宗の頂点に立つ、御法主がお出ましくださって回向をしてくださり、参加者の全員で法然上人の御影にお焼香をさせていただきました。
回向後には、御法主からお言葉をいただきました。お念仏を喜ぶ暮らしを勧めてくださる温かなお言葉に「涙が出てきた」とおっしゃる参加者もいました。
御法主は、私が25年前に宗門の教学を最初に教えていただいた恩師でもあります。今、末寺の住職としてお会いできるのは、不思議な気持ちでもありました。
それにしても、御本山は見どころが多いところというのを忘れていました!ゆっくり皆さんをご案内していたら、予定時間を1時間もオーバー!それでも全く時間が足りませんでした。
私は旅程管理者(いわいる添乗員のことです)の資格を持っているのに・・・企画力が錆びついた???というか、日本のこと知らなすぎ??反省です。
また、みなさんと、法然上人や証空上人のにゆかりの場所を訪れたいものです。
◎今日の写真は光明寺の参道の散紅葉です。