熊本を中心とした大規模な地震が発生してから一年がたちました。建物の倒壊から、地震に起因する豪雨災害まで、250人を超える方々が命を失い、今も4万7000人以上の方々が避難生活を余儀なくされていると今朝の新聞は伝えています。
あの美しい熊本城は、今も石垣が崩れたままで、屋根から落下した瓦が周囲に散乱しているそうです。慈雲寺が属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の寺院でも、被災したところがあり、復旧はなかなか難しいと聞いています。
お寺だけが被害にあったのならともかく、檀家の方々も被災しているわけですから、お寺の復興に協力するのはなかなか大変でしょう。同じお説教師の仲間のお寺もその一つですが、先日その方にお会いすると、「自分の家のこともだけれど、お寺も大事・・と言って助けてくれる檀家さんが多くて、本当にありがたい。」と涙ぐんでいました。
こうした危機的状況の時こそ、普段からの、お寺と檀信徒との関係の深さが大事になってきますね。自分たちのお寺、自分たちの生き方にとって欠くことのできないお寺という気持ちになっていただけるように、ご縁を深めていくことが大切でしょう。
今夜は地震が発生した21時26分に、犠牲者の方のために短い慰霊法要をいたします。
どなたでもご参加下さいませ。