慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

如実知自心 -弘法大師のお言葉ー

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 今日は弘法大師の御正当日(旧暦の3月21日)でした。昨年から、御正当日には慈雲寺にお祀りしてあるお大師さまの御像を床に降ろし、参拝の方々にお身拭いをしていただいています。

 今日も10名ほどの方がお参りに来てくださり、さまざまな思いを込めてお身拭いをなさっていました。

 特に、体の不調に悩んでいる方や、新たに難病にかかっていることが明らかとなった方もおいでのようでした。弘法大師とのご縁を深めることで、こうした心身の不調を乗り越える気力を受け取っていただければと願っています。

 法要の後は、みんなでお茶をいただきながら、いろいろなお話しをするのが楽しみです。来年も御正当日(旧暦の3月21日)にはお身拭いをいたしますので、ぜひお参りくださいませ。

 また、弘法大師は本堂の向かって左手の壇にお祀りしてありますので、本堂の扉が開いているときは、いつでもご自由にご参拝くださいませ。

 さて、今日の法要のために、弘法大師が残されてお言葉を集めた本を読み直してみたのですが、どれも心に強く響くものでした。なかでも今回特に印象に残った言葉が

如実知自心

でした。「自らの心をありのままに知りなさい」という教えでしょう。自分自身の心をありのままに見て、知ろうとするのは、けして簡単なことではありません。「自分探し」などと言う言葉が流行したこともありますが、自分の本質に向き合う、本当の姿を探しあてるのは、勇気のいることですから・・・

◎今日の写真はカナダのブリティッシュコロンビア州の北部で見た野草です。