北米やヨーロッパのホテルには、必ずと言って良いほど、寝室のベッドわきのテーブルに聖書が置いてあります。
それにヒントを得てでしょうか?お経の現代語訳とその英訳を載せた本をホテルなどに配り、仏教の布教を目指している仏教伝道協会という団体があります。これは日本の仏教宗派が広範囲に協力し、個人や企業の寄付によって運営されています。
その仏教伝道協会が出版している『ブッダがせんせい』という本が見本として送られてきました。子供向けにお釈迦様のお言葉をやさしく解説したものですが、大人が読んでも十分に読みごたえがあり、さまざまなことを考えるきっかけになる本です。
さっそく、私も寝室のサイドテーブルの上に置いて、眠りに入る前に、毎晩少しずつ読んでいこうと思っています。
では、この本の中から今日の仏様のお言葉をご紹介しましょう。
「あれもほしい、これもほしいと、心がふらふらするときは、
『なくてもへいき』と思ってごらん」
これは、『ダンマパタ』という仏典に説かれた「心というのは目に見えず、微妙に変わり、欲するままに動いていきます。智慧を持つ人は心を守ることです。心を守ることで安楽がもたらされます。」というお釈迦様の言葉を柔らかな言葉で意訳したものです。
私たちを常に苦しませる「欲しい、欲しい」という欲求を「心がふらふらする」と表現したところが絶妙ですね。
今夜はこの言葉をかみしめながら眠りにつこうと思います。