慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

兄弟子のお寺でお説教・・・大緊張!

f:id:jiunji:20171027072550j:plain  昨日は、岐阜県八百津町である善慧寺へお説教に行かせていただきました。このお寺は、慈雲寺が属する浄土宗西山派西山浄土宗)の流祖、善慧房証空上人(西山上人)が創建なさったお寺です。お寺の名前もそれにちなんでいます。

 実は、このお寺の現在のご住職随祐師は私の兄弟子です。私たちは橋本随暢上人というお説教の名人に得度させていただきました。兄が一番弟子、私が13番目の弟子です。兄は随暢上人の教えを一身に受けて、現在では私たちの宗門屈指の名説教師です。13番目まで下がると・・・う~ん・・・

 さらに、善慧寺の歴代住職は皆、説教の名人ばかり・・・そんな方々のお説教を聞きなれている檀家さんの皆さんの前で私がお話しさせていただくなんて・・・・大緊張でした。お話しする通りに原稿を書き、電車の中でもブツブツと練習しながら出かけていったのですが・・・

 予定通りにはお話しを進めて行かれませんよね。

 普通なら、「今日はありがとうございました。」と言われて、お寺から放り出される(?)レベルだったのですが、やはり兄弟子です。丁寧に感想を述べて下さり、お説教の流れというか、構成の指導もして下さいました。

 説教師は場数を踏まなければ、けして上達しません。しかし、「ここがわかりにくかった」とか、「このようにまとめたら聞きやすい」とか、指摘していただくことはめったにありません。ですから、今回の兄弟子の教えは特別にありがたく、嬉しいことなのです。

 自坊に戻り、教えていただいたことをメモしただけで、昨日は早々と眠ってしまいました。やはり緊張で疲れていたようです。

 でも、兄弟弟子が多いというのは、ありがたいものですね。

◎今日の写真は、カナダのオカナガン地方のブドウ園です。この辺りはアイスワインの生産地。熟したブドウは、気温がマイナス6~4度ぐらいに下がったときに収穫されます。