11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、神仏習合についてお話しすることにしました。先日、京都へ取材に行って新熊野神社を訪ねたときに思いついたのです。この神社は名前の通り、熊野の神々を祀る神社で、境内の建物や木々それぞれを神(仏)に見立てて、全体が曼荼羅になっているのです。
境内には熊野信仰独特の神仏習合についての解説板もあり、とても興味深いものでした。また、社殿の裏側の崖の上には、ミニ熊野古道が造られていて、それぞれの王子を巡拝することもできるようになっています。
熊野大社は阿弥陀仏の化身として信仰され、一遍上人も熊野で阿弥陀仏を感得したと伝えられています。
日本人の信仰の中に深く根付いてきた神仏習合の思想は、比較宗教学を専攻していた時代から興味がありました。今、関連した本を読み返していると、本当に面白い!、どうやって、短い時間でわかりやすく皆さんに説明できるか、これからしばらく考えてみなければなりません。でも、楽しい作業になりそうです。
「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は11月19日10時より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。